ものづくり潮流
- 工場などの製造現場では、ネジやナット、工具などのほか、OA用紙、インクなどの消耗品といった、さまざまな間接材が使用されています。これらの間接材を細かく管理し、在庫を適宜補充するには、手間や時間、コストがかかります。 こうした課題に対応するため、今海外では、間接材用の自動販売機(以下、間接材用自販機)を製造現場に設置し、必要なタイミングで必要な量だけ購入してもらうというビジネスモデルが普及しはじめて
- [2022/04/07公開] 切削加工を行っているユーザーを対象に、製造現場における課題についてのアンケート調査(第3回)を実施した。 調査結果サマリ 経験年数10年以上でも切削加工に関わる計算の面倒さ、切削状況に応じた調整力が個人でバラつきが出てしまう点に課題を感じている。 設計担当者は人手不足もあり、製図や詳細設計について手間、時間がかかる点を課題に感じている。 現場担当者-切
- [2022/03/09公開] 切削加工を行っているユーザーを対象に、製造現場における課題についてのアンケート調査(第2回)を実施した。 調査結果サマリ 現場担当者の多くは、材料(被削材)別の加工知識や段取り改善について課題に感じている。 経験年数10年以上でも材料(被削材)については、アルミ合金や高硬度鋼など、難削材や普段加工しない材料の加工知識不足が挙げられた。 設計担当者は知識を
- 切削加工を行っているユーザーを対象に、製造現場における課題についてのアンケート調査(第1回)を実施した。 調査結果サマリ 現場担当者の多くは、加工の基礎知識はあるが、業務効率化に活かせていないと感じている。 知識不足については、表面粗さやJISの知識、バリ取りに関する知識の不足が挙げられた。 設計担当者は、公差設計、はめあい設計に関する知識不足や部品選定の妥当性が不安とのコメントがあっ
- バリ取り、バリ抑制、工具の摩耗管理、再研磨・・・切削加工現場で日々発生するさまざまな課題。『他社はどう対処しているのか?』『今のやり方以外にもっとよい解決方法はないのか?』と感じることも多いのではないだろうか。そこで今回、2社の切削加工のプロフェッショナルにオンラインで切削加工現場の課題について語り合っていただいた。ここでは、被削材別の課題、製造現場の安全対策について、第3回目のセッションを振り返
- ビビり抑制、加工時間の短縮・・・切削加工現場で日々発生するさまざまな課題。『他社はどう対処しているのか?』『今のやり方以外にもっとよい解決方法はないのか?』と感じることも多いのではないだろうか。前回に引き続き、2社の切削加工のプロフェッショナルにオンラインで切削加工現場の課題について語り合っていただき、現場で生じる課題解決の勘所を探った。今回は「ビビり抑制」「加工時間の短縮」をテーマにした第2回目
- バリ取り、バリ抑制、工具の摩耗管理、再研磨・・・切削加工現場で日々発生するさまざまな課題。『他社はどう対処しているのか?』『今のやり方以外にもっとよい解決方法はないのか?』と感じることも多いのではないだろうか。そこで今回、2社の切削加工のプロフェッショナルにオンラインで切削加工現場の課題について語り合っていただいた。ここでは、バリの除去や工具の摩耗管理について、各社の対応に共通点・差異が如実に現れ
- 日本の「モノづくり」を支援する専門情報メディアMONOist様にて弊社オリジナルPLC用タッチパネルGX8シリーズが取り上げられました。 ミスミオリジナル製品PLC用タッチパネルGX8シリーズの紹介に加え、導入顧客の動向・今後のオリジナル商品の展望まで記事にしていただきました。ぜひ一度ご覧ください。
- 3DCADデータアップロードで、即時見積もりと加工、最短1日出荷のmeviy(メヴィー)。
- 3DCADデータアップロードで、即時見積もりと加工、最短1日出荷のmeviy(メヴィー)。 このサイト内にて、3DCAD推進者として活躍される株式会社飯沼ゲージ製作所の土橋氏がコラムを連載していますのでご紹介します。3DCADやCAEの話題が中心のコラムです。ぜひご覧ください。
- アネスト岩田株式会社 創 業 1926年 資本金 33億5,435万円
- 株式会社産機 設 立 昭和38年9月25日 資本金 6,000万円
- 赤田工業株式会社 設 立 昭和39年8月11日 資本金 1,000万円
- 近年巷で数多く開催されるロボットコンテストにて、たくさんの実績で注目を集める高校生たちがいる。神戸市立科学技術高等学校機械工作部ROBOのメンバーだ。 一般財団法人高度技術社会推進協会が実施する、中高生のロボット開発の応援を目的とした「TEPIAチャレンジ助成事業」では、2016年から2年連続で企画が採択。荷物の運搬を目的とし人の後を追い階段走行までもが可能な「HAKOroid」や、ロープを掴
- 株式会社イマオコーポレーション 設 立 1935年10月 資本金 9,000万円
- ユキ技研株式会社 レコフレーム事業部 代表者 代表取締役 高木康之 資本金 2000万円
- 「プラレス3四郎」をご存知だろうか?1980年代前半に少年誌に連載され、テレビアニメ化もされた人気マンガ作品。遠隔操作ができるロボットを内蔵したプラモデル、つまり小型の人型ロボットを格闘させる競技会に、中学生の主人公が自作のロボットで出場して戦う。少年マンガの王道を行くような話だった。 30年以上を経て、マンガの世界にあった"遠隔操作ができる二足歩行ロボット"の格闘戦が現実になった。その名はR
- 「AIとかIoTというけれど、うちみたいな小さな町工場では無縁の話では?」そう考える町工場の経営者・エンジニアは少なくないだろう。大阪府堺市に、IoT化により業務効率化を果たした小さな町工場がある。精密板金・プレス加工業を営むオシタニプレス工業所では、IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業)を活用して工場の一部門をIoT化し、今では20代の新人から60代の職人まで、現場でタブレット
- 最近「IoT活用による生産性向上」が声高に叫ばれているが、中小企業にとっては未だ導入のハードルは高いという見方が多い。なぜならこれまで市販されている「IoTシステム」の多くは「最新設備がネットワークにつながる」というもので、導入コストも数百~数千万円と高額。古い設備には取り付けられないことも多く、大規模な設備投資を伴う大げさな話になりがちだったからだ。 そんな中、「IoTは高いからウチには関係
- 設 立 昭和24年(西暦:1949年) 3月2日 資本金 6億4千3百万円
- 東京の秋葉原に誕生した「IRONCAFe(アイアンカフェ)」が今話題になっている。IRONCAFeは名前から連想できるとおり、ふつうのカフェとは少し違い、“金属”と深いつながりをもったカフェ。お茶も飲めるが、金属アート作品のギャラリーがあったり、鋳造体験もできるという一風変わったカフェだ。さて、その人気の秘密は?そして、このカフェは誰がどんな狙いでオープンしたのだろうか? この記事の
- 中小企業にとっては導入のハードルがまだまだ高そうなIoTシステムだが、最近は低コストで導入できるシステムも登場してきた。そのひとつ、株式会社イマオコーポレーションが提供する機械設備監視システム「ファクトリーステーション」は、無線通信を使って複数メーカーの設備の稼働状況をまとめて「見える化」するものだ。 機械が「稼働中」なのか「停止中」なのか、「停止中」ならば「段取り」なのか「トラブル」なのか。
- おしゃれなカフェや雑貨店、そしてブティックなどが集まる代官山。東京都渋谷区代官山町周辺を指すこのエリアは、渋谷区ながらとても落ち着いた雰囲気の街並みが印象的だ。大使館が多いこともあり外国人の家族連れが多く、休日になると若者や観光客が多く訪れる東京都内の人気スポットの一つだ。そんな街の一角で2017年秋に“工場マルシェ”なる催しが開かれた。 そもそも「マルシェ」とはフランス語で「市場」のこと。
- いま、「ネジチョコ」というチョコレートが北九州のお土産として話題だ。北九州の洋菓子店「グランダジュール」が作ったこのチョコレート、毎日作った分だけ完売してしまうほどの人気で、品薄状態が続いているという。製造現場を取材してみると、チョコとしての原材料へのこだわりだけでなく、CADを使った設計や3Dプリンタによるモデル製作、自動化による量産対応など、製造業との共通点が想像以上に多かった。ねじがちゃん
- 改善事例続出!バリ取りの超・効率化を実現するブラシの秘密に迫る 金属加工で避けて通れない「バリ」を除去するバリ取りは、品質に直結する重要な工程であるにもかかわらず、機械加工の付随作業として軽視されがちな面がある。加工品1点ごとに違うバリに対応する必要があるため自動化は難しいと思われているが、一方では作業者ごとのバリ取り品質のバラツキも問題になりがちだ。 しかし最近、機械加工のエンジニアの間で
- ①インダストリー4.0は現場を どう変えるか? ②インダストリー4.0を迎える時代に どの様に係るか ③これからのキャリアデザイン/ マイルストーンのヒント ① インダストリー4.0は現場をどう変えるか? 過去の産業革命は、それぞれの時代の産業界で働く人々の仕事にどのような影響を与えたか? それは人間の仕事の内容をドラスチィックに変化させて来た。
- ①インダストリー4.0はいつか来た道? ②第1次産業革命後のドイツの 工作機械強化戦略とI 4.0の類似性 ③日本の生産システムと インダストリー4.0 ④インダストリー4.0に対抗する
- ① 先進国型ものづくり産業の動向 ② インダストリー4.0 を読み解く インダストリー4.0の展開計画 ① 日・米・独それぞれの先進国型ものづくり産業の動向 日本企
- 500回記念として、海外での自動化技術教育の事例を紹介します。 ・日本の外交政策の考えの基本に、“軍隊を持たず、技術協力を手段とする外交政策”があります。 ・この外交政策の一つに、ODA予算(国税)で開発途上国に日本の得意技術を移転し、その国の国力強化に貢献することを狙いとする技術協力活動があります。 ・日本の自動化・メカトロニクス技術を技術移転の対象テーマとして、メキシコやトルコでOD
- 21世紀には、高齢化が世界的に更に進むとの認識から、国際標準作成において高齢者及び障害者配慮を最重点テーマの一つに掲げられISOで検討が進められてきました。 ユニバーサルデザイン(Universal Design)の類似用語について ・ユニバーサルデザインの類似用語として、以下があります。 (1)アクセシブルデザイン(Accessible Design) (2)デザインフォーオール(D
- 高齢化が日本のみならず世界的に更に進むとの考えから、高齢者及び障害者に配慮された設計の重要性が高まっています。特に、消費者の多様化・高齢化と消費者保護の強化などの変化により、製品開発・設計段階での対応が重要です。ユニバーサルデザインと関連するデザインの考え方を解説します。 ユニバーサルデザイン(Universal Design)とは ・特別な改造や特殊な設計をせずに、すべての人が、可能な限
- 2009年11月25日から28日までの間、東京ビックサイトで2009国際ロボット展が開催されました。今年で18回目となる国内最大規模のロボット総合展示会です。 ロボット技術は日本が世界の先端を走っているハイテク技術の代表です。モノづくりにおける国際競争力のさらなる向上を目指したロボット技術動向などが中心に紹介されました。 この中では、(1)製造コスト削減、(2)納期短縮、(3)熟練作業
- 「技能」と「技術」は解かったようでいて、ニュアンスで言葉を使う場合が多く有ります。しかし、ハイクラスな自動機設計者には技能を技術化させ、ハードウェアとソフトウェアを駆使して自動化手段を完成させる能力が求められます。 「技能」とは=体験などにより個人の感覚として蓄積される能力で、言葉や文章では表現が難しい。 「技術」とは=科学的な裏付けを持ち再現性を有する手段で、文章等で第三者に伝えるこ
- 機械加工の生産方式の場合、ワークを機械毎に置きなおすことで、精度低下と取り置きのムダが生じます。このため、1回のチャッキングで可能な限り加工を終える加工方式が求められます。多種少量生産性に優れた、多機能自動化志向の機械が出現しています。
- 2007年問題と称して「団塊の世代」の大量退職に伴う技術技能の伝承の欠落を危惧する問題提起が在ります。また、部品設計の些細な間違いやメンテナンスミスが重大な事故につながるリスクの大きい大規模な装置(原子力発電所など)やシステムにおいて、部品設計ミスの原因が設計技術の基本を教育されていなかった、などの原因解明の結果が報じられます。 しかし、21世紀の日本のモノづくりを実現してゆくこれからのエ
- 2005年11月に開催された「2005国際ロボット展」は、第2次産業いわゆる「もの造り」産業から第3次産業のサービス分野までを対象とした各種ロボット、ロボット応用システムとそれらの関連機器が展示されました。併せて、大学や研究機関からの参考出品も含めて過去最大規模となっています。 これらの背景は、製造業のグローバル化の進展により、国際競争力の更なる強化のための徹底したコスト削減や経営資源の合理
- 「もの造り作業」は製品情報の転写である、との解釈があります。この考えでは、LCA(ローコストオートメーション)設備は、設備仕様で表現された情報を構造部材に転写させる作業と解釈できます。したがって、構造部材に設備仕様をスピーディーに転写させるためには、設備仕様の完成度が高いことが前提として求められます。
- ここでは設計・製図作業プロセスで生じやすいミスの種類を、具体的に書き出しました。 (1)設計プロセスのミス LCA(ローコストオートメーション)設計者が設備仕様書を受け取った(または、自ら作成した)後に、設備の構想を進めながら具体的に設計・製図を終えるまでのプロセスは、大きく次の2つに分けられます。 ■LCA設計製図プロセス 設計プロセス 仕様を工学的に成り立つ構造に持ってゆく
- コンカレントエンジニアリングが要求されるなかで、LCA(ローコストオートメーション)設計者に求められる能力に有効な施策を紹介します。
- 「モノ造り」で成り立つ産業では、低価格・高品質・短納期は競争優位の条件ではなく、当たり前の前提条件となっています。競争優位性は、「如何に早く優れた新製品を出し続けられるか」となっています。この環境での、LCA(ローコストオートメーション)設計の現状と課題解決の着眼点(ヒント)について解説してゆきます。 (1)LCA設計者を取り巻く環境 (2)開発スピード短縮のアプローチと環境解説
- ローコストオートメーションの生い立ちは、60年代〜70年代の高度成長期における労働力不足に対する技術的手段からといえます。しかし、その後のグローバル競争の流れを受け、国内の製造業は、短命・高品位・多品種を短納期・低価格に生産することが恒常的に求められています。組立部門では、セル生産方式が代表的手段として進歩していますが、作業者への教育負担・品質維持の課題・生産拡大の限界などの課題が挙げられます
- 工業デザインとヒューマノイドロボットデザイン '04年12月の新聞にホンダの「ASIMO」が走った、との記事がでました(【写真1】)。障害物を認識し、それを避けて走行できる性能に到達しました。今回は'05年新年号として「デザインの先端テーマ」について紹介します。
- 引き続きコーヒーブレイクです。鉄は木材に較べて格段に強い材料として、現代では最も多用される構造材料です。しかし、木造建築しかなかった時代では、鉄が錆びる欠点を持つため木材の寿命を短くするとして、法隆寺などの古代建造物では多く使用されていません。それでも、和釘(ワクギ)として木材結合に採用されており、これも約1300年の間、その機能が維持されてきています。ここでは、古代建造物に使用されている鉄材
- コーヒーブレイクです。ここでは、世界最古の木造建築物『法隆寺』を構成している、構造材料と耐久性について紹介します。法隆寺を構成する構造材料については、法隆寺の棟梁をなさっていた、故西岡常一さんが語られた内容で知られています。 現代建築の代表的な材料はコンクリートです。これは品質が良くても100年間程度しか耐久性は無いと言われています。使用した水質がアルカリ性であった場合などは、30年程度で
- 運動方程式や微分記号など、あまり取り扱わない内容が続きましたので、今回は気楽な話題でコーヒーブレイクとしました。 2003年3月28日に東京農工大で開催されました精密工学会春季大会で、第14回マイクロメカニズムイベントとして(小さな)3ロボットコンテスト(ロボコン)が開催されました。その出場マイクロロボットと会場の雰囲気を紹介します。今年で15年目となります。 (1)会場の様子
- LCCとLCA 環境配慮(グリーン)設計とLCA LCAとLCA LCCとLCA 信頼性、保全性を評価する考え方として、LCC(ライフ・サイクル・コスト:Life Cycle Cost)があります。これは、システムや装置の一生(開発から廃棄まで)にわたる投資と出費(補修費、廃棄費など)を最小限にして最大の目標を達成させる考え方です。このLCCを定量的に分析・評価する手法としてLC
- サッカーでは、1人のドリブルか、2人のコンビネーションプレーでマークをはずし、ゴール前でのスピード突破からチャンスが多く生まれます。動きの特徴は次の二つです。 スピードの変化(低速と高速を自在に) 方向の変化 ここでは、上記の1、2の特徴を実現させる非円形歯車とリンクのコンビネーション機構を解説します。(参考資料:(株)長岡歯車製作所;高精度特殊形状歯車ガイドブック) (1)非
- ワールドカップの試合が国と国の威信を賭けた戦いを意味するようになってから、サッカーの試合は負けない試合を目指す守備優先の戦略・戦術の時代になりました。特徴が目立たない状態です。 この膠着状態は、90年代後半頃の欧州のクラブチームによって流れを変えます。 現在でも頻繁にチーム名が出てくるレアル・マドリッドやマンチェスター・ユナイテッドなどです。 すなわち、「スーパースターの卓越した個人技+定
- (1)サッカーの戦略(Strategy) ポジショニングのかたちから3-5-2型や4-4-2型のような呼び方がありますが、攻守の流れを含めた歴代の代表的戦略を紹介します。 ■カテナチオ(かんぬき) イタリアが70年代に採用した戦略。鉄壁の守備でゼロ点に抑え、絶妙の速攻で点をとり勝つスタイル ■トータルフットボール 80年代にオランダが追究した多能プレー(多能工に匹敵)に基づく全員
- (1)2002ワールドカップと搬送のLCA(ローコストオートメーション)の関係は? サッカーは人体が生じえる最大のパワー部位:脚を主な道具として、ボールを相手ゴールに搬送するスポーツと解釈すれば、最も興奮できるLCA(ローコストオートメーション)と言えるでしょう。(ロボットコンテストの最終目標がサッカーで人間と競うことのようです。)
- 「これからのLCA(ローコストオートメーション)」として「加工」の要素作業のLCAを解説してきました。今回はそれらのまとめです。 (1)要素作業とLCA 各要素作業(移動、位置決め、加工、検査、梱包、保管)のなかで付加価値を生むのは「加工」です。したがって、LCAのポイントは「加工」にあります。 一方、移動、位置決め、検査の要素作業は人間が不得意な1. 精確さ、2. 持続性、3. 情報
- 賃金の高い先進工業国におけるローコスト(Low Cost)化の最も重要な課題はスピードです。即ち、<製品開発—製品設計—生産準備—量産—販売>の各ステージを短期間に実行することです。今回から、生産準備の短期化に必要な各種要素技術を実現させるLCA(ローコストオートメーション)の要点を解説します。 (1)新製品の開発〜量産化におけるLCAの要点 各ステージにおけるローコスト化のキーポイントは
- ロボコン(ロボットコンテスト)がTV放映されるようになって数年が経ちます。コンテスト当日の興奮する場面と併せて準備期間中の苦労もまたドラマ化され、視聴率の高い人気番組となっています。 また、エレクトロニクス大手メーカー:S社のペットロボット=アイボや、自動車メーカーの二足走行ロボット=アシモなどは、人間の身近な生活環境にロボットが関係し始めることを感じさせます。 漫画の世界では、鉄人28号
- 日本での労働災害全体の約3割が機械設備にまつわるものです。機械設備の複雑化・高度化等により人間にとって機械類の動きが直感的に解りづらくなっていることが要因として挙げられます。特に、制御用ソフトがブラックボックス化された加工装置などに簡易ロボット機構を増設するようなLCA(ローコストオートメーション)では、フェールセーフを徹底させなければなりません。以下にフェールセーフの考えと基本的な例を紹介し
- 構想から製作図面作成までの設計業務の出来具合で、LCA(ローコストオートメーション)の成否はほぼ決まる。 設計とは、製作するLCAについての全ての情報(LCAの性能、作るために必要な図面情報、使うための情報)を設計者が考え作り出す作業といえます。設計からLCAの完成までのフローは【図1】となります。
- ここでLCA(ローコストオートメーション)の基本要素:メカニズム・アクチュエータ・コントローラの概要を紹介します。 まず、LCAの3つの基本要素の定義を紹介します。 LCAの基本要素の定義 ■メカニズム アクチュエータと、コントローラ/センサの入力により、加工・組立などの付加価値を生み出すもの。 ■アクチュエータ 非機械的エネルギーの入力を機械的エネルギーの出力として出すもの。
- 製品のライフサイクルの短命化やグローバル化などの企業競争の環境変化は、流通在庫が死蔵品になるリスクを回避するために、生産ロットを出来る限り小さくする生産形態に変えました。その結果、品種切り替えが頻繁となり、投入部品の調達管理から作業指示や作業管理、工程管理、治具・生産機器の調整など作業を支援する間接費用の増大が顕著となりました。 このような背景から、大型の設備投資を抑制し資産の回転率の向上と
- 「ローコストオートメーション(LCA)とは」では、フォーディズムに対応したメカニカルLCA(ローコストオートメーション)を治具の時代と単純化して解説しました。ここで、技術は連続的に進展するために、デジタル的に区分して表現することは好ましくありませんが、解かり易くするために、第3段階の生産システム:トヨタ生産方式の時代をメカトロニクスの時代と要約しました。 このトヨタ生産方式の時代以降、現在に
- LCA(ローコストオートメーション)−第2世代 大量生産のために同じ製品を繰り返し造る生産システム(フォーディズム)の発展に伴い、生産の道具であるLCA(ローコストオートメーション)の機構要素として「メカニカルカム・リンク機構」が登場します。 これは、LCA—第1世代の回転運動と直進運動の変換を「ヒンジ機構」で行い労力に利用した世代から、人間の巧みさを一定のルールとしてカムやリンク機構に置
- 生産の効率向上の手段であるLCA(ローコストオートメーション)は生産システムの1要素です。LCAの解説の前に、もう一度、生産システムとLCAの関連を整理します。生産システムは次のように表現できます。 生産システム=製造システム+管理システム ここで、製造システムとは、5M(人、材料、設備、製造条件、測定)+I(情報)を用いて最大効率の生産を行うシステムといえます。LCAはこのなかの設備の
- ローコストオートメーションを含む全ての生産手段は、それぞれの時代に採用された生産システムの考えに基づいて考案され実現されたものです。したがって、ローコストオートメーションの具体的な解説に入る前に、工業化社会の時代における生産システムのおおまかな流れをお話します。 生産システムの流れについて 第1段階:「成り行きの管理」から「科学的管理」の生産システムへ・・・テイラーイズム 1900年代
- ローコストオートメーション(LCA)とは ローコストオートメーション(LCA)とは、低投資で効果的な自動化を実現することです。言い換えれば、投資総額よりも得られる効果総額が大きな簡易自動化のことです。 即ち、 自動化=手段 を用いて、 効果総額=目的 > 投資総額=制約条件 を成り立たせること。 ここで 投資総額=構想や設計に費やした労務費(賃率時間)