ロボコン(ロボットコンテスト)がTV放映されるようになって数年が経ちます。コンテスト当日の興奮する場面と併せて準備期間中の苦労もまたドラマ化され、視聴率の高い人気番組となっています。
また、エレクトロニクス大手メーカー:S社のペットロボット=アイボや、自動車メーカーの二足走行ロボット=アシモなどは、人間の身近な生活環境にロボットが関係し始めることを感じさせます。
漫画の世界では、鉄人28号から鉄腕アトム、時代を飛ばして機動戦士ガンダムなどと日本の漫画界ではロボット物は主流と考えられます。下記にロボットとLCA(ローコストオートメーション)について解説します。
(1)ロボットの生い立ち
ロボットの語源は、1920年代にチェコスロバキアの劇作家:カレル・チャペックの「ロッサム万能ロボット製造会社」が造る人造人間をロボットと呼んだことから来ています。 日本では、1960年代後期にアメリカからプレイバックロボット(記憶再生ロボット)が始めて輸入され、それを期に1960年代の高度成長期の労働力不足対策として、産業用ロボットの開発が本格的に始まり普及していきました。
今では、自動車の自動組立ライン内の溶接ロボットや大型ガラスを使用する液晶ディスプレイやPDP(プラズマディスプレイ)のガラス基板投入などと人間の作業が困難な所に導入されています。
(2)ロボットとは
産業用ロボットとは、「人間の上肢(腕や手)の動作機能に類似した多様な動作機能を有するか、または感覚機能や認識機能を有し、自律的に行動できるもの」と定義されています。多様な動作ができる構造と制御性能を持っているため、従来の自動機では困難な多種少量生産の自動化などにつながるものと考えられます。次のような分類があります。
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(3)ロボコンとLCA
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