構想から製作図面作成までの設計業務の出来具合で、LCA(ローコストオートメーション)の成否はほぼ決まる。
設計とは、製作するLCAについての全ての情報(LCAの性能、作るために必要な図面情報、使うための情報)を設計者が考え作り出す作業といえます。設計からLCAの完成までのフローは【図1】となります。
【表1】LCAのローコスト化とLCA設計の関係
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LCAが出来るには、LCAの機能をポンチ絵などでアイデアを固め、設計図面の作成から製作図面の作成と仕事が進められます。ここまでの設計プロセスは、アイデアという抽象的な考えを図面情報に仕上げる作業です。
設計作業以降は、設計図面に従い部品製作や購入品を調達し、それらの組立やプログラムの作成の作業などとなります。これらの作業内容は全て「設計」により決められた内容で進められます。したがって、優れたLCAの実現は優れた設計で決まるものといえます。
LCAを含む生産設備は、ねじやばねなどの購入部品とモータなどの購入機械要素、及び材料から加工される加工部品(制御用プログラムを含む)から成り立っています。それぞれに対するローコスト化の考えは次のように整理できます。併せて組立作業並びに保全作業のローコスト化と設計の関係も整理しました。この表からも、LCAの成否の比率は設計に大きくかかっていることが解ります。