機械部品の選定
- ノックピン・段付きピン・スプリングピンは、円筒軸形状の部品で2個の部品に同径の穴を加工し、この穴にこの部品を圧入して、両部品の位置決めまたは一体化を行う機械要素部品である。 構造・用途・使用事例 選定のポイント 使用する際のポイント 構造・用途・使用事例 構造 ノックピン、段付きピンは、その外径が+公差に仕上げられているピン構造で、図1に示される形状となっている。(最近は外径が
- 引張りばね、圧縮ばねとは、部品同士間で力を及ぼし合う用途に用いられ、線材をリング形状またはらせん状に巻きつけた力を発生する機械要素である。 構造・用途・使用事例 選定のポイント 構造・用途・使用事例 構造 引張りばねと圧縮ばねの図1にその外観写真を示す。
- マグネットとは強磁性体で吸着力を発生する永久磁石とも呼ばれ、鉄鋼の金属部品の吸引・固定などに使用される機能材料である。 性質・用途・使用事例 選定のポイント 性質・用途・使用事例 性質 マグネットは従来のフェライト材、アルニコ材に加えてネオジム、コバルトの希土類磁石の登場によってその吸着力が著しく増大した。表1に磁石の種類と特徴を示す。 表1.マグネットの種類と特徴
- トグルクランプとは、部品の固定に用いられリンクによる倍力機構*1により強固な固定力を生み出す機械要素部品である。 注釈
- タイミングプーリ・アイドラーとは、歯のついたベルトを用いてモーターの駆動動力を従動軸に伝達することに使用される機械要素部品である。回転軸間の動力伝達、複数軸の同期運転などで用いる。
- スライドプッシャとは、一定の押し付け力を発生する用途に用いられ、スプリングで発生する力によりスライドバーを前後に移動可能とする機械要素部品である。 構造・用途・使用手順 選定のポイント 参考 構造・用途・使用手順 構造 図1にスライドプッシャの外観を示す。 図1.スライドプッシャの外観
- スナップピン・割りピンとは、折り返し形状の線材でねじやピンに開けた穴に差し込み、ねじやピンが脱落するのを防止するために用いる機械要素部品である。 構造・用途・使用事例 選定のポイント 構造・用途・使用事例 構造 スナップピンと割りピンの外観写真を図1に示す。 図1.スナップピン・割りピンの外観
- ストロークプランジャとは、他部品の位置決め・加圧に用いる機械要素部品です。本体にばねを内蔵し荷重を与えると本体の内部に沈み込み、荷重が解けるとばねの力で元に戻る機能がある。 構造・用途・使用事例 選定のポイント 構造・用途・使用事例 構造 図1にストロークプランジャの外観と構造を示す。 図1.ストロークプランジャの外観と構造
- スプラインとは、スプライン軸とスプラインボスを用いてコンパクトな範囲で上下回転移動が必要な際に用いる機械要素部品である。 構造・用途・使用事例 選定のポイント 構造・用途・使用事例 構造 スプライン軸とスプラインボスを組み立てた外観図を図1に示す。 図1.スプライン外観
- キーレスブッシングとは軸とプーリなどの間に取り付けることによって、軸と回転体を摩擦により固定する機械要素部品である。
- ベアリング用アクセサリとは、ベアリングの構成および取付に該当する機械要素部品である。 使用事例・種類・特徴 選定のポイント 使用事例・種類・特徴 使用位置事例 ベアリング用アクセサリの使用位置事例を図1に示す。 図1.ベアリング用アクセサリの使用位置事例と組付け
- ウェッジブッシングプーリとは軸とVベルトプーリなどの回転する機械要素部品の固定に用い、軸の外径とVベルトプーリの内径の間の摩擦を用いてウェッジブッシングとプーリを一体化する機械要素部品である。
- ガススプリングとはシリンダー形状の一端をガススプリング用取り付けブラケットで固定し、他端を移動部に取り付けて使用する。その移動範囲内においてほぼ一定のスプリング力を発生することで、移動部品の荷重を支える機械要素部品である。
- ウォームギアとは、2本の回転軸間で一方の軸に固定した螺旋形状のウォームと他方の軸に固定したウォームホイールまたはハスバ歯車を噛み合わせて回転力を伝える用途に用いる機械要素部品である。
- かさ歯車は2本の回転軸間で円錐形状の斜面の部分に加工した歯形が同形状の歯形の相手歯車と噛み合い、軸間で回転力を伝える用途に用いる機械要素部品である。
- オートテンショナーとはベルトまたはチェーンなどに一定の張力を常時加え、張りを自動的に調整する機械要素部品である。
- カムフォロア、ローラフォロアとは移動部品の転がり案内に用いられ、二重円筒形状の内輪と外輪の相対運動を実現する機械要素部品である。
- ガイドローラとは移動部品の案内に用いられ、転がり摩擦による小さい力で移動動作を得る機械要素部品である。 構造・用途・使用事例 選定ポイント 加わる負荷荷重算出法 寿命 構造・用途・使用事例 構造 図1にガイドローラの外観を示しており、次の構造となっている。 図1.ガイドローラ外観
- ロッドエンドベアリングとは2部品の固定などに用いられ、両部品の相対的な変位をその球面滑り構造によって許容する機能を果たす機械要素部品である。 構造・用途・使用事例 選定ポイント 構造・用途・使用事例 構造 図1にロッドエンドベアリングの外観写真と図面を示しており、次の構造となる。 図1.ロッドエンドベアリングの構造
- コンベヤローラのグラビティタイプとは、部品の搬送に用いられ、転がる斜面に並べたローラにより対象物を移動させる機械要素部品である。
- インデックスプランジャとは移動台などの可動部品の位置決めに用いられ、ピンの位置決めの割り出し用の穴またはV溝にはめあう機械要素部品である。 構造・用途・使用事例 選定ポイント 部品の位置決め法 構造・用途・使用事例 構造 インデックスプランジャは、ノブの押し引きによって、その方向にピンが移動動作を行う。その外観と構造を図1に示す。 図1.インデックスプランジャ外観と構造
- アイドラーとは、円筒形状でベルトの案内に用いられ、外径を使用ベルト形状として、転がり摩擦によりベルトと共に回動する機械要素部品である。 構造・用途・使用事例 選定のポイント 構造・用途・使用事例 構造 アイドラーは、ベルトの経路を変える目的で使用するので、以下の構造となっている。
- Vベルトとは、回転動力の伝達に用いられ、2本の回転軸にそれぞれVベルトプーリーを取り付けて、両軸をVベルトでつなぎ、その際発生する張力にVベルトアイドラーが必要回転運動を軸間で伝える機械要素部品である。