摩耗
リンク利用のストックガイド(金型構造に使われる機構 その9)
金型の前に付けられるストックガイドは、材料を金型に案内する部品として使われます。通常ストックガイドは、材料幅にあわせて作られます。そのときのガイド幅は、材料の幅公差を考慮して広めに作り、スムーズな材料の動きを実現します。しかしこのようにする...
ガス軟窒化処理
ガス軟窒化処理とは、プラスチック成形金型のキャビティ表面に窒化鉄皮膜を形成させて、硬度が高く磨耗しにくい表面を得る処理のことです。 処理の方法はアンモニアガス(NH 3 )と吸熱変性ガスを反応ガスとして使用し、520~580℃の温度で加熱、...
抜き製品からクリアランスを知る方法は無いか(プレス加工と金型のQ&A Q11)
Q 抜き製品からクリアランスを知る方法は無いか。 A 金型製作に際して、製品サンプルがあり、その抜け状態にあわせて製品を作りたいようなときに、製品からクリアランスを知りたいと思うことは時々あります。一般的には切り口面を観察してせん断面長さ等...
LCP(液晶ポリマー)
液晶ポリマー(LCP、Liqud Crystal Polymer)は、良好な耐熱性を有するスーパーエンジニアリングプラスチックとして電子部品、コネクターに採用されています。 液晶ポリマーは、成形品が薄肉であっても良好な流動性を示しているため...
ダイヤモンド膜
ダイヤモンドは、宝飾品としての希少価値の他に、現存する物質中で最も硬いことで知られていますが、機械的、電気的、化学的、光学的、熱的特性など、ほかの物質では得ることのできない優れた特性をもっています。 その特性と期待されている応用分野を【表1...
ダイヤモンド状カーボン
ダイヤモンド状カーボンとは、Diamond Like Carbon (DLC)のことで、ダイヤモンドとよく似た特性をもつ炭素膜であります。成膜法は、【表1】に示すとおり多くの成膜法がありますが、これらの特徴は、様々な方法で生成した炭素イオン...
ドライプロセスによる硬質皮膜
PVDやCVDによって成膜される硬質皮膜の特徴について、【表1】に示します。最初に開発されたのはTiNであり、これが硬質でありながら金色をしているため、傷がつかない金色めっきとして装飾品、時計のバンド、めがねフレームなどに盛んに用いられまし...
ノックアウトの設計-2(総抜き型の設計 その7)
ノックアウトは常に材料と接しています。材料には加工油が塗布されていることが多く、その油で材料がノックアウトに密着して、ダイから排出した後でも、製品がノックアウト面に張り付き、2枚打ち(ノックアウトに製品を付けたまま、再度材料を加工してしまう...
位置決めピンとブシュ(位置決めピン/ガイドの使用事例-4)
ここでは、位置決めピンと位置決めブシュをペアで使用した事例を紹介します。 位置決めピンと位置決めブシュのペアの使い方 位置決めピンと位置決めブシュは、次の狙いのためにペアで使用されます。 位置決めブシュ(または位置決めピン)を交換可能とする...
位置決めピン(位置決めピン/ガイドの使用事例-2)
ピンを用いた位置決め法の要点を解説します。 ■位置決めピンの使い方 通常2本のピンを用いて、治具側に対してワークを位置決めする。 2本のピンの一方は円筒外形を基準とし、他方のピンは円筒外形のうち両穴を結ぶ中心線近傍を切り欠いて、挿入/排出の...
金型のかじり
プラスチック射出成形金型を成形加工で使用しておりますと、スライドコアやエジェクタピン、エジェクタスリーブとセンターピンなどが「かじり」を生ずることがあります。 「かじり」は、摺動面の異常磨耗のことで、異常磨耗には発生原因によって、以下のよう...
プラスチックマグネット用金型
プラスチックマグネットは、磁石の粉末を樹脂やエラストマーに混ぜた成形材料です。射出成形加工によって、形状の自由度の高い磁石成形品を生産することが可能です。 焼結磁石に比較すると、軽量で薄肉形状の製品にも対応が可能です。しかし、磁力そのものは...
金型に使われる鋼材(高速度工具鋼)(金型用鋼材のいろは その6)
高速度工具鋼は「ハイス」と略して呼ばれます。材料記号はSKHです。 ハイスは、タングステン(W)系とモリブデン(Mo)系があります。 JISでは、JISG4403にまとめられています。 タングステン系には、おおよそ18%前後のタングステンが...
鋼材の性質(耐摩耗性)(金型用鋼材のいろは その1)
金型用の鋼材には、いろいろな性質が求められます。まず、その内容を理解しておきましょう。 (1)耐摩耗性 JISでは、摩耗を「相対運動する金属面の機械的引っかき、金属的粘着などが総合されて、その面が損耗する現象」と表現しています。耐摩耗性とは...
カムの利用(曲げ加工の工夫 その1)
曲げを横から加工するには、すぐにカムが連想されます。その代表的な形が、【図1】に示すタイプのものです。 上下運動するカムドライバーがカムスライダーを動かします。カムスライダーがパンチとなります。カムスライダーとカムドライバーは斜面で接してい...
アルミニウムおよびアルミニウム合金の硬質陽極酸化皮膜(JIS H 8603(1999)より抜粋)
適用範囲 硬質陽極酸化皮膜 種類 皮膜厚さ 皮膜の硬さ 耐摩耗性 適用範囲 この規格は、アルミニウムおよびアルミニウム合金の展伸材、鋳造材などの素地に耐摩耗性などの目的で施した主として硬質陽極酸化皮膜の有効面について規定する。 硬質陽極酸化...
潤滑剤-スライドコア専用かじり止めグリスタイプ
スライドコアがかじりを起こして、金型を破損してしまった経験はありませんか? スライドコアは、毎ショットごとに作動を繰り返し、スライドコアとスライドプレートやガイドレールの側面に接触を繰り返します。その間に、クリアランス部にはガスや脂(やに)...
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜-2(JIS H 8601(1999)より抜粋)
アルカリ耐食性 キャス耐食性 耐摩耗性 封孔度 皮膜の呼び方 アルカリ耐食性 皮膜の耐食性は、各種の環境に耐える特性で、用途によっては酸性、アルカリ性および塩水雰囲気などの環境に耐える特性が要求される場合があるが、その品質は下表または次のキ...
アルミニウムおよびアルミニウム合金の陽極酸化皮膜-1(JIS H 8601(1999)より抜粋)
適用範囲 使用環境別試験項目 皮膜厚さの等級 皮膜厚さの等級と主な用途例 適用範囲 この規格は、アルミニウムおよびアルミニウム合金の陽極酸化皮膜に関する全般的な規格であり、品質および試験方法を規定する。ただし、この規格は、次のものを除く。 ...
潤滑アルマイト
摺動部などに使われる機械部品には、潤滑油が使われていますが、潤滑油が使用できない環境では、潤滑油に代わる固体潤滑剤が必要になります。 昔から固体潤滑剤として、グラファイトや二硫化モリブデン、ふっ素樹脂などが知られていますが、これらを皮膜の微...
硬質アルマイト-2
硬質アルマイトの特徴について述べましょう。 (1)浴温と皮膜の硬さ 各種電解浴の各浴温において得られる皮膜の硬度の一例を【図1】に示します。 図からわかるように、皮膜の硬度は、電解浴の温度と電解浴の種類によって、大幅に異なることが明らかです...
機能性アルマイト、硬質アルマイト-1
機能性アルマイト 陽極酸化皮膜は、アルミニウム製品に装飾性と耐食性と耐磨耗性を付与するために利用されてきましたが、近年、皮膜の微細孔を利用して、耐磨耗性、潤滑性、磁性、導電性など各種の機能を付与することが行なわれ新しい機能材料として脚光を浴...
抜き加工のかす詰まり(抜き加工の問題点と対策 その4)
抜き加工で、かす上がりとかす詰まりは裏表のトラブルといえます。かす上がりによって製品に打コンを作るのも問題ですが、抜きかすがダイに詰まると、【図1】に示したようなイメージとなります。 抜きかすは、頭の中では金型を通過すると、ひとつ一つバラバ...
抜きによる湾曲(抜き加工の問題点と対策 その2)
打ち抜き加工(ブランク抜き、外径抜きと呼ばれるもの)では【図1】に示すような湾曲(そりと呼ぶこともありますが、そりとは1方向に対する変形として、ここでは湾曲、全周が変形すると区別することにします)が発生します。 抜き加工の初期では、【図2】...
陽極酸化皮膜の自然発色
陽極酸化皮膜は、アルミニウム合金・電解浴・電源波形等電解条件によって、皮膜そのものが独特の色調に発色します。【表1】【表2】は直流波形による電解発色ですが、これらの色調は皮膜厚さによって、更に変化します。皮膜が厚くなれば通常色は濃くなります...
陽極酸化皮膜の種類と特徴
アルミニウムやアルミニウム合金に対する陽極酸化皮膜の種類は、非常に多く、その特徴も多岐に亘っています。 皮膜の特性を支配する大きな要因は、素材にあります。それは、皮膜生成の原理が電気めっきと異なり、素材のアルミニウムが電解により溶解して酸化...
陽極酸化処理
電気めっきと無電解めっきについて、その概要を解説しましたので、今回から、軽金属を主なる対象とした陽極酸化処理について解説いたします。 陽極酸化処理とは、電解浴中で製品を陽極(+極)にして電解処理して、酸化皮膜を形成する表面処理法です。アルミ...
無電解ニッケル-りんめっき(JIS H 8645:1999より抜粋)
適用範囲 めっき皮膜の化学成分 めっきの密着性 めっきの耐摩耗性 めっき後の水素ぜい(脆)性除去 等級およびめっきの最小厚さ めっき皮膜の硬さ めっきの耐食性 めっきのはんだぬれ性 めっきの呼び方 適用範囲 この規格は、鉄・銅・アルミニウム...
無電解ニッケルめっき-2
無電解Ni・P合金めっき皮膜にはいろいろな特性が期待できます。その特性の違いは、めっき浴の種類、めっき条件等で決まりますが、【表1】のように、皮膜中のPの含有量で分類すると明確になります。 【表1】無電解Ni-PめっきのP含有量による特性 ...
無電解めっき、無電解ニッケルめっき-1
無電解めっき 無電解めっきとは、化学めっきともいわれ、電気めっきのように金属を製品上に還元析出させるエネルギーとして直流電力を使用せず、化学薬品の還元剤を使ってめっきする方法です。したがって、無電解めっきは、電気めっきのように直流電源や陽極...
工業用クロムめっき(JIS H 8615(1999)より抜粋)
適用範囲 めっきの記号 品質 めっきの呼び方 めっきの用途およびめっきの厚さの例 適用範囲 この規格は、鉄、鋼および非鉄金属素地上に耐摩耗性などの工業用の目的で行った有効面の電気クロムめっきについて規定する。 めっきの記号 めっきの記号は、...
押出成形(おしだし)
押出成形は、雨樋やグレー色の排水パイプ、チューブなどの同一形状断面の連続したプラスチック成形品を成形加工する方法です。 押出成形には、専用の押出成形機が必要です。また、成形品の形状を得るために加工された金型も必要になります。押出成形用金型は...
プレス機械の精度(プレス機械と金型の関係 その9)
プレス機械の精度は、プレス加工製品に悪い影響を及ぼすと共に、金型寿命も短くします。プレス機械の精度には、負荷をかけない状態での静的精度と、製品を加工しているときの動的精度があります。JISでは動的精度はありません。したがって、プレス機械購入...
精密部品への分散(複合)めっき
分散めっきは、複合めっきともいわれており、電気めっきや無電解めっき浴にセラミックスなどの化学的に不溶性の微粒子を分散させ、めっき金属と共析させたものです。めっき浴には一般にニッケルめっき浴が使用されています。 【写真1】に、炭化けい素SiC...
精密部品への無電解ニッケルめっき
工業的に最も利用されている代表的な無電解めっきは、無電解ニッケル・りん(5-13%)合金めっきです。複雑な形状に対しても均一な膜厚が得られることや、機械的・電気的・物理的特性が優れていることが評価されて、需要は増大しています。 表に、無電解...
金型の摩耗
プラスチック射出成形金型の部品は、部品どうしの接触や摩擦、さらにはプラスチック材料に含まれているガラス繊維等によって摩耗します。 摩耗の状態が、許容される範囲を超えてしまった場合には、金型がきちんと作動しなかったり、金型が破損したり、成形品...
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しゅう動案内と摩擦・磨耗(しゅう動案内の解説-その2)
固体と固体が接触して動く時には摩擦力が生じます。この摩擦力は潤滑油などで適切に処置しないと、次のようなトラブルに繋がります。 固体と固体の摩擦により焼き付きを生じる。 磨耗を生じ、だんだん磨耗が激しくなる。 動力損失が大きくなる。 したがっ...
金型の劣化
金型は、量産のプラスチック射出成形に使用されるようになりますと、金型が完成した時の機能が徐々に低下してゆきます。機能の低下とは、具体的には摩耗によるバリ発生や部品の破損などのことです。 金型を含む機械設備の機能の低下のことを「劣化」と呼んで...
機能めっきの機械的特性
機能めっきとして要求される特性をあげると、次のようになります。 要求特性 めっきの種類 適用例 高硬度 工業用クロム、無電解ニッケル、分散ニッケル、ロジウム シリンダー、ロール、各種金型、ゲージ類、ベアリングなど 潤滑性 工業用クロム、銀、...
タグ:摩耗
切り曲げ金型構造とその名称(金型構造のいろは その13)
切り曲げ加工は切り込み(スリットまたはランスとも呼ばれる)によって形状を作り、切り残した部分を曲げて【図1】(a)(b)のような形を作るのが目的です。切り曲げ形状の用途は、スプリングを引っ掛けるフックや可動部品のストッパーなどに使われること...