工業的に最も利用されている代表的な無電解めっきは、無電解ニッケル・りん(5-13%)合金めっきです。複雑な形状に対しても均一な膜厚が得られることや、機械的・電気的・物理的特性が優れていることが評価されて、需要は増大しています。
表に、無電解ニッケル・りん合金めっきの適用例とその目的を示します。
無電解ニッケルめっきの特徴として、めっき後、熱処理することによって硬度が上昇することがあげられます。めっき直後Hv500〜550の硬度が、400℃で熱処理するとHv800〜1000になります。
また、無電解ニッケルめっきは殆どの金属、プラスチックス、セラミックスなどに実施することが可能ですが、錫、鉛、亜鉛、カドミウム、アンチモン等にはめっきできません。これらは金属析出時の触媒作用を妨害するからです。
【表】無電解ニッケル・りん合金めっきの適用例とその目的
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無電解ニッケルめっきの特徴として、めっき後、熱処理することによって硬度が上昇することがあげられます。めっき直後Hv500〜550の硬度が、400℃で熱処理するとHv800〜1000になります。
また、無電解ニッケルめっきは殆どの金属、プラスチックス、セラミックスなどに実施することが可能ですが、錫、鉛、亜鉛、カドミウム、アンチモン等にはめっきできません。これらは金属析出時の触媒作用を妨害するからです。
無電解ニッケルめっきはこの他に、ニッケル・ホウ素(ボロン1%)合金めっきがあります。これはNi-Pめっきよりも高価ですが、はんだ付け性や耐熱性が格段に優れていますので、電子部品に用いられています。