金型寿命
金型のメンテナンス性の向上
樹脂成形金型は、量産成形加工を重ねていく途上で、樹脂から発生するガス成分ややに、大気中の水分等が、金型部品の表面や入れ子分割のすき間に堆積して、成形不良を引き起こす原因となります。 したがって、金型は定期的に分解清掃クリーニングを行う必要が...
プレス加工の経済速度(用語とその周辺 その15)
プレス加工では、プレス加工スピード(spm)を上げることで生産性が高まると考える人が非常に多いです。机上の計算では不具合が考慮されないため、数値だけが一人歩きすることとなります。 実際にはいろいろな問題があります。例えば、コネクターの加工で...
ブランク抜きのさん幅(用語とその周辺 その14)
ブランク抜きのさん幅は【図1】に示すように、送りさんと縁さんがあります。ブランク抜きの一般的なさん幅の最小値を【表1】に示します。送りさんに対して縁さん幅が広いのは、材料幅ガイドとの関係です。材料幅に対して滑らかな材料移動ができるように材料...
入れ子式金型(用語とその周辺 その7)
入れ子式金型は【図1】に示す入れ子式(インサートタイプ)のプレートを採用した金型の総称です。入れ子式プレートは、ダイプレートとストリッパプレートに利用されることが多いです。この形式を使う金型には精密金型と呼ばれるタイプが多いのですが、誤差の...
金型の性能評価
プラスチック射出成形金型の性能を定量的に評価する方法は、日本ではまだ定着しておりませんが、投資金額に見合うパフォーマンスかどうかを客観的に算定することは重要です。 一般的に金型の性能評価は、下記の事項について行われているようです。 成形加工...
抜きクリアランスと加工品質・加工力の関係(プレス加工と金型のQ&A Q1)
Q 抜きクリアランスを大きくすると、切り口面の悪化と抜き反り(湾曲)が大きくなるが、加工力は低下する? A その通りです。 解説: せん断加工では適正クリアランスのときが、加工力(せん断抵抗)が最も小さくなるように感じますが、実際にはクリア...
金型の平均故障間隔(MTBF)とその改善方法
プラスチック射出成形金型は、量産の成形加工を行っておりますと、ある確率で初期故障や偶発故障に遭遇する可能性があります。 前回の講座では、故障期について解説しましたが、今回は、平均故障間隔(MTBF)について説明します。 MTBFとは、Mea...
ノックアウトの設計-3(総抜き型の設計 その8)
ノックアウトが落下しないようにする方法です。 大きな製品では【図1】に示すように、ノックアウト内部に複数のタップを加工しておき、吊りボルト(ストリッパボルト)で保持するものです。この方法が採用できれば、金型設計はずいぶん楽になります。金型製...
ノックアウトの設計-2(総抜き型の設計 その7)
ノックアウトは常に材料と接しています。材料には加工油が塗布されていることが多く、その油で材料がノックアウトに密着して、ダイから排出した後でも、製品がノックアウト面に張り付き、2枚打ち(ノックアウトに製品を付けたまま、再度材料を加工してしまう...
ノックアウトの設計-1(総抜き型の設計 その6)
ノックアウトは【図1】に示すように、ダイの中に組み込まれます。総抜き型は外形抜きのダイが上型(プレス機械のスライドについて上下する)で、外形抜きのパンチが下型(プレス機械のボルスタプレート側に固定される)に配置される、逆配置構造となっていま...
プレス機械に対する偏心荷重(プレス機械と金型の関係 その4)
プレス機械は、荷重中心(金型が仕事するときの加工力の中心)が、プレス機械スライドの中心と一致していることを前提に作られています。しかし、金型は製品形状の制約や加工方法などによって、金型中心と荷重中心を一致させることが難しい場合が多くあります...
タグ:金型寿命
プレス機械の圧力能力(プレス機械と金型の関係 その3)
プレス加工で、最も多く利用されているクランクプレスでは、プレス機械の能力を表すひとつに圧力能力(加圧能力)があります。圧力能力とは、プレス機械が安全に発生しうる最大圧力です。クランクプレスでは【表1】に示すように、スライドのストローク位置に...
タグ:金型寿命
金型の平均故障間隔(MTBF)
プラスチック射出成形金型は、量産の成形加工を行っておりますと、ある確率で初期故障や偶発故障に遭遇する可能性があります。 前回の講座では、故障期について解説しましたが、今回は、平均故障間隔(MTBF)について説明します。 MTBFとは、「Me...
金型の故障期
金型を含む機械、生産設備は、「故障」によってその機能を停止若しくは阻害される場合があります。 故障は、その発生するタイミングによって、3つの発生時期に分類されることが統計学的に知られています。 故障期には、以下の3つがあります。 I II ...
金型の劣化
金型は、量産のプラスチック射出成形に使用されるようになりますと、金型が完成した時の機能が徐々に低下してゆきます。機能の低下とは、具体的には摩耗によるバリ発生や部品の破損などのことです。 金型を含む機械設備の機能の低下のことを「劣化」と呼んで...
金型における最適信頼度
金型を起工する場合には、どのぐらい故障しにくいような構造にすれば良いのかを、検討する必要があります。 具体的には、コアピンの突き当て面や食い切り面の摩耗やコアピンの破損、ガスによる腐食などによる金型の故障を、どのように保証しようかということ...
絞り金型構造:抜き絞り型(金型構造のいろは その20)
抜き絞り型は、ブランク抜きと初絞りを組み合わせた複合金型です。 【図】(a)は上向き絞りの構造です。【図】では固定ストリッパ構造を示しましたが、ストリッパを上型に付ける可動ストリッパ構造もあります。加工のイメージは「加工内容」として示した図...
金型寿命とキャビティ・コア鋼材の選定目安
キャビティ・コアに使用する鋼材の材質は、機械加工性、鏡面磨き性、価格、耐摩耗性などを総合的に判断して決定されます。 今回は、耐摩耗性を中心として金型寿命を考えた場合の鋼材の選定基準の目安を、以下に示します。
キャビティ・コアの一体構造と分割構造
キャビティ・コアは、成形品の形状を形作る重要な部品ですが、その作り方には大きくわけて二種類の方法があります。 「一体構造」と「分離構造」がその製作方法です。 「一体構造」は、文字通りキャビティ・コアを一体の部品で製作する方法です。 「分割構...
プレス金型の寿命
プレス加工では抜きバリの成長が最も早いため、金型のメンテナンス時期は、バリの高さによって決まると考えてよいと思います。 したがって、適正抜きクリアランスの設定が前提で、抜き加工部をながめることにより、金型の寿命はある程度の判断ができます。抜...