切削加工:新着記事
- [2023/7/3公開] Question フライス加工での上面クランプの種類とコツを教えて フライス加工で被削材を上から固定するのにクランプをよく使います。古く傷ついたので買い換えを考えていますがどんな種類がありますか?また、特長やコツがありましたら教えてください。 Answer 上面固定クランプの種類 上面固定クランプのコツの紹介 上面固定クランプの種類 1. サポート部違いと 2. 先端形状違いで、代表的なクランプを紹介いたします。
- [2023/6/26公開] Question 5軸加工機で複数のワークをクランプする方法はありますか? ・高価な機械で1個しか加工できないのは生産数が低く、費用対効果が悪い ・1度の段取りで複数ワークを取り付け、長時間連続稼働や夜間の無人加工で生産性を上げたい Answer ワーク取り付け面が複数あるイケール治具の導入を推奨します。 長時間稼働が可能になり、段取り回数・機械停止時間が減少し、生産数の増加・作業者も機械から離れる時間が増えて多能工化へ貢献します。 干渉を考慮した形状のイケールタグ:
- [2023/6/22公開] Question フライス加工でびびりが発生し、工具寿命も短いです。 フライス工具を選定する際に何に気を付ければいいですか? Answer フライス工具を選定する際には、『同時切削刃数』を確認することが重要です
- [2023/6/13公開] Question 日々のホルダや主軸のメンテナンスをしない場合、悪影響ありますか? 日々のホルダや主軸のメンテナンス・管理をしないとどうなりますか?メンテナンス方法はありますか? Answer 錆、打痕、傷の元となり、工具の無駄な出費や機械故障などの影響がでます。 十分な清掃をしないまま刃物交換を行うとホルダ、コレットに付着したクーラントに混ざったキリコが原因で刃先振れ精度が悪化したり、ホルダ、コレット、機械スピンドルに傷が付いてしまいます。また汚れた状態で長期間放置するとホルダに汚れが固着して、清掃しても簡単に汚れが取れなくなります。
- [2023/6/8公開] Question プルスタッドやコレットは交換したほうがいいですか? プルスタッドは交換が必要ですか?コレットを交換しないとどうなりますか?タグ:
- [2023/6/8公開] Question ツールホルダに傷がついたら、加工にどのような影響がありますか? ツールホルダに傷がついたらどのような影響がでますか?メンテナンス方法はありますか? Answer ツールホルダに傷がつくと主に加工精度に影響があります。 機械スピンドルとのインターフェーステーパ部に、わずか1μのキリコや異物が侵入するだけで工具刃先の振れ精度が10μに増大すると言われています。ゆえにツールホルダテーパ部の傷は工具刃先の振れ精度悪化に直結します。
- [2023/6/6公開] 代表的な穴あけ工具の種類・特長、2枚刃・1枚刃ドリルのメカニズム、 加工能率と工具コストを加味した穴あけ工具の使い分けのポイントなどをご紹介します。 Question 刃先交換式・ソリッド・ヘッド交換式ドリルはどのように使い分けたらいいですか? ドリルの分類として、1枚刃ドリル(刃先交換式ドリル)と2枚刃ドリル(ソリッド・ヘッド交換式ドリル)がありますが、その2つのドリルの特長・特性を活かし、どのように使い分ければいいですか? Answer 加工形状・穴精度・使用機械・被削材で使い分け、加工能率と工具コスト比較も大事になります。 1枚刃ドリル(刃先交換式ドリル)と2枚刃ドリル(ソリッド・ヘッド交換式ドリル)にはそれぞれ固有の特長、特性があります。それぞれのドリルの切削メカニズムを理解し、加工形状・穴精度・使用機械・被削材で使い分けること、また加工能率と工具コストの何を優先するかも大切なポイントとなります。
- [2023/6/6公開] Question CBNインサートでの旋削加工時の正しい切削油の使用方法は何ですか? CBNインサートを用いた旋削加工時に切削油は使用するべきでしょうか。また切削条件や加工種類、材種の硬度によって使い分ける必要はありますか? Answer CBNインサートは連続加工時では切削油を使用、断続加工時には使用しないことが長寿命化のポイントになります 加工物によって適切な切削油の使用方法が異なります。 連続加工時は切削油を使用した方(湿式加工)が工具寿命延長に効果的です。 一方、断続加工時は切削油を使用しない方(乾式加工)が工具寿命延長に効果的です。
- [2023/3/16公開] Question ボールエンドミル加工のピックフィードの目安とは? CAMでツールパスデータを作製していますが、中粗加工と仕上げ加工のピックフィードを設定する目安はありますか? Answer ピックフィードはカスプハイト(理論加工面粗さ)を目安に設定します ピックフィードとカスプハイト(理論加工面粗さ)の関係 ピックフィードは大きくすると、加工面粗さが大きくなり仕上げ研磨工程の工数が多くなります。また必要以上にピックフィードを小さくすると、切削加工工程の工数が多くなります。適したピックフィードの選定は、中粗加工と仕上げ加工それぞれの面粗さを設定してから、ピックフィードを決めます。 ボールエンドミルのカスプハイト(理論加工面粗さ)の算出
- [2023/01/26公開] Question エンドミルで加工する際、ビビリを抑える方法はありますか? ビビリの発生により、仕上がりの悪化や、工具の欠けが発生して困っています。エンドミルのビビリを抑えるポイントを教えてください。 Answer 振動している部位の特定と振動対策 まずは被削材が振動しているか工具が振動しているか見極めるため、プラスチックハンマーなどで被削材を叩いてみて被削材の固定を確認してみます。被削材が振動している場合はクランプ方法の改善を検討するため、被削材が振動していた場合の対処方法を参照してください。 被削材が振動しておらず、工具が振動していると考えられる場合は、工具剛性を高める手段と、振動のメカニズムを抑える手段があるため、切削条件及び工具・ツーリングが原因の場合の対処方法を参照してください。タグ:
- [2022/12/22公開] Question アルミ・一般鋼・ステンレス鋼を加工していますが、加工に使用するエンドミルを一本に集約できませんか? 単品加工の受注が多くアルミ・一般鋼・ステンレス鋼をメインに加工しています。その3種類の素材で良好な面粗度が得られるマルチ被削材対応のエンドミルはありますか?タグ:
- [2022/10/04公開] 「面取りとは?」という基本的な内容から、種類や加工方法などを解説します。 面取りとは 面取りの種類 面取りの目的 面取りの加工方法 おすすめ商品 面取りとは 面取り(めんとり、chamfering)とは素材に角度のある面を設けることです。 具体的には、鋭利な角部分をC面(角面)やR面(丸面)といった角度のある平面、またはR凸形状に加工します。タグ:
- [2022/04/08公開] Question SUS304に小径タップ加工したがタップが折れてしまった。折れた理由と適切な加工方法を教えてほしい M3以下のタップでSUS304のタップ加工をすると加工中にタップが折れる事がある。 折れてしまう発生理由と折れないようにするための対策を知りたい。 Answer SUS304の小径タップ加工の留意点と対策 SUS304の下穴加工では加工熱により穴径が加工後に収縮する事があり、その後のタップ加工で想定以上の取り代を加工する事で工具への加工負が増え、結果的に工具の折れが発生します。 解決策としては下穴加工時に加工収縮を想定したオーバーサイズのドリルを使用し、タップ自体の負荷を下げる事です。 各サイズの選定サイズは以下の通りです。目安として刃鉄系加工時の穴径の+0.02~0.08mm程度に設定してください。 図1 SUS304加工時の下穴設定タグ:
- [2022/04/07公開] 切削加工を行っているユーザーを対象に、製造現場における課題についてのアンケート調査(第3回)を実施した。 調査結果サマリ 経験年数10年以上でも切削加工に関わる計算の面倒さ、切削状況に応じた調整力が個人でバラつきが出てしまう点に課題を感じている。 設計担当者は人手不足もあり、製図や詳細設計について手間、時間がかかる点を課題に感じている。 現場担当者-切削加工に関わる計算の面倒さ、切削状況に応じた調整力が個人でバラつきが出てしまう点に課題を感じている。 経験年数10年以上の現場担当者から得たそれぞれの回答は以下(図1~図2)のとおり。 図1 金属切削加工でよく使う計算に関する課題タグ:
- [2022/03/10公開] Question ミスミ品の不等リードエンドミルを購入したが再研磨はしてもらえますか? ミスミ品の不等リードのエンドミルを購入したのですが、将来的に新品通りの角度に研磨できますでしょうか? 他社研磨屋で、不等リードは角度が不明で研磨不可と言われたのですが、ミスミでは対応可能か確認したいです。 また、ミスミ以外の不等リード品は再研磨してもらえるのでしょうか? Answer ミスミ品であれば不等リードの再研磨の対応は可能です。 ミスミ品であれば、新品時の精緻な角度データを基準として再現が可能(Φ5未満は対応不可)です。 再現された不等リードの効果は新品時と同等でご使用が可能になります。 ただし、ミスミ品以外の不等リード品の再研磨は対応しておりません 図1 再研磨NC加工
- [2022/03/09公開] 切削加工を行っているユーザーを対象に、製造現場における課題についてのアンケート調査(第2回)を実施した。 調査結果サマリ 現場担当者の多くは、材料(被削材)別の加工知識や段取り改善について課題に感じている。 経験年数10年以上でも材料(被削材)については、アルミ合金や高硬度鋼など、難削材や普段加工しない材料の加工知識不足が挙げられた。 設計担当者は知識を得て最適な機械部品をすばやく選定したい、公差・はめあい設計事例をもっと知りたいという声があった。 現場担当者-経験年数10年以上でも、アルミや高硬度鋼など難削材や普段加工しない材料については知識不足を感じている。 現場担当者(経験年数10年以上)からの回答では、アルミや高硬度など難削材や普段加工しない材料(被削材)毎の加工のポイントについての知識不足が多かった。また段取り改善による業務効率化や事例についても課題を感じている。それぞれの回答は以下(図1~図5)の通り。タグ:
- [2022/03/04公開] Question エンドミル加工の切削条件を求める方法を教えて エンドミル加工を行うために切削条件表を調べましたが、自分が加工しようとした条件が載っていませんでした。 切削条件を算出する方法を教えてください。 Answer 回転速度は切削速度から、送り速度は1刃当りの送り、切込み量は刃径より算出します 回転速度は切削速度と刃径から算出しますが、その切削速度は切削条件表または被削性指数を参考にします。 送り速度は1刃当りの送りと回転速度、刃数から算出します。 切込み量は刃径より算出します。 算出した結果をもとに、加工テストを行い切削条件の調整を行います。 回転速度の算出方法 図1 回転速度と切削速度の計算式タグ:
- [2022/02/24公開] Question インサートネジ用タップを選ぶポイントを教えて インサートねじ用のタップは専用のものが必要と聞きましたが、普通のタップとどの様な違いですか? またどの様に選べばよいですか? Answer 先ずは使用するインサートネジを確認して、インサートネジ用タップを選びます インサートネジの種類と呼び寸法を確認します。インサートネジ用タップをネジの呼び寸法から選定します。 インサートネジの確認 専用タップが必要なインサートネジはE-サート(ヘリサート)と呼ばれるヘリカルコイルタイプのインサートです。 図1 専用タップが必要なインサートネジ
- [2022/02/20公開] Question エンドミルに中ベコとフラットという説明の記載がありますが、どういう意味ですか? スクエアエンドミルや自由指定直刃エンドミルには中ベコやフラットというものがありますが、どういう違いでしょうか。 また、どのように使い分けをするのですか? Answer 中ベコ・フラットとは、底刃の形状のことです 底刃の形状の違いを表しており、用途によって使い分けます。 それぞれの特徴や使い分けのポイントは、以下の通りです。 スクエアエンドミルの中ベコとは 中ベコとは、すかし角と呼ばれる底刃を中心に向けて1~3°程度へこませて、逃がしている形状のことです。 切りくずの排出性をよくし、また切削抵抗も少ないので、特に記述がない限り一般的なエンドミルは、中ベコ形状になっています。 図1.底刃が中ベコのスクエアエンドミル