[2022/04/07公開]
切削加工を行っているユーザーを対象に、製造現場における課題についてのアンケート調査(第3回)を実施した。
調査結果サマリ
- 経験年数10年以上でも切削加工に関わる計算の面倒さ、切削状況に応じた調整力が個人でバラつきが出てしまう点に課題を感じている。
- 設計担当者は人手不足もあり、製図や詳細設計について手間、時間がかかる点を課題に感じている。
現場担当者-切削加工に関わる計算の面倒さ、切削状況に応じた調整力が個人でバラつきが出てしまう点に課題を感じている。
経験年数10年以上の現場担当者から得たそれぞれの回答は以下(図1~図2)のとおり。
図1 金属切削加工でよく使う計算に関する課題
コメント:新規工具を使用するごとに、切削の状況に応じ計算調整しなければならない。/従業員間で技術伝承が難しい/工具毎の条件(使用環境(機械特性)に合わせた条件)において、経験による計算調整が多く、個人間での力の差となりやすい。
【課題解決のヒント】
手間削減したいというご要望にお応えして、下記に切削速度、送り速度などの計算について自動で計算できるツールを提供している。
関連ページ
図2 切削油に関する課題
コメント:水溶性切削油の知識は中々得ることが出来ない。 変えようとしても、変えること自体が面倒なのでそのきっかけがない。
【課題解決のヒント】
お客様事例として『メーカーから水溶性の切削油を試してみたところ、今までメーカーにどれだけ相談しても解消しなかった機械の不具合が、切削油を変えただけで解決しました。』などの場合もある。ハードルは高いが改善に取り組む価値はありそうだ。
設計担当者―人手不足もあり、製図や詳細設計について手間、時間がかかる点を課題に感じている。
経験年数10年以上の設計担当者から得たそれぞれの回答は以下(図3~図4)のとおり。
図3 図面に関する課題
コメント:CADデータを増やしてほしい
関連ページ
図4 詳細設計に関する課題
コメント:人手不足 設計ができる人材がいない
【課題解決のヒント】
切削加工の基礎知識は、下記にて豊富に掲載されているので知識習得や社内教育に活用できるだろう。
関連ページ
■調査概要
調査方法:インターネットアンケート調査
調査期間:2022年 3月 3日(木)〜 3月 24日(木)
回答数: 11社