[2023/6/13公開]
Question
日々のホルダや主軸のメンテナンスをしない場合、悪影響ありますか?
日々のホルダや主軸のメンテナンス・管理をしないとどうなりますか?メンテナンス方法はありますか?
Answer
錆、打痕、傷の元となり、工具の無駄な出費や機械故障などの影響がでます。
十分な清掃をしないまま刃物交換を行うとホルダ、コレットに付着したクーラントに混ざったキリコが原因で刃先振れ精度が悪化したり、ホルダ、コレット、機械スピンドルに傷が付いてしまいます。また汚れた状態で長期間放置するとホルダに汚れが固着して、清掃しても簡単に汚れが取れなくなります。
■ホルダ洗浄方法
基本的な方法は、刃具取り外し→洗浄→工具のセッティングを推奨します。
■錆への予防方法
汚れや切粉を除去し、水分を飛ばします。その後、防錆油を塗布し保管します。
■収納方法
機械のホルダマガジン内でホルダを長期保管すると汚れが固着します。またホルダ同士が接触する状態で乱雑に保管すると傷が付きます。ツールストッカーに立てて保管ください。刃物を付けた状態で保管するとホルダ取り出し時に手を怪我したり、刃物にホルダが当たって欠損することもあります。保護カバー「ツールキャップ」をご使用ください。
■機械の清掃
5Sの一環としてホルダだけでなく、機械の清掃も必要です。スピンドルテーパ内、ATCマガジン周り、ATCアームに切粉や汚れが有ると思わぬ事故に繋がります。クーラントタンクに溜まったキリコはクーラント劣化、錆の原因となります。定期的なクーラントタンクの清掃が必要です。特にスピンドルは加工精度に大きく影響しますのでスピンドルテーパークリーナーを利用した清掃、テストバーを活用した精度チェックをお勧めします。
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