メカニカル部品
- 適用範囲 めっきの等級およびめっきの最小厚さ 品質 めっきの呼び方(JIS H 0404による) 適用範囲 この規格は、電気部品などのはんだぬれ性、防食性などの向上の目的で金属素地上に行った有効面の電気すずめっきについて規定する。 めっきの等級およびめっきの最小厚さ めっきの等級は表のとおりとし、めっきの最小厚さによって5等級に分ける。 単位:μm
- クランク回転を直線変換し、その直線運動のストロークを2倍に増長させる「からくり治具の素」を紹介します。 【図1】がその機構図です。 構造は、「回転→直線変換機構1(からくり治具の素)」の標準的なスライダ・クランク機構のスライダを歯車に置き換え、さらに、スライダのガイド構造を固定ラックと可動ラック構造に変えたもの。原動軸側のクランク運動が歯車に伝達され、この歯車が固定ラック上を回転転動するストローク(L)の2倍のストローク(2L)を歯車の上部に設けた可動ラックが移動します。
- 前回ではスライダ・クランク機構の応用として、スライダのしゅう動ストロークの調節が可能な、多機種化の対応性を持つ機構例を紹介しました。ここでは、スライダ・クランク機構のロッド/スライダ部が簡単に交換可能な構造の「からくり治具の素」を紹介します。 【図】がロッド/スライダ部の交換が可能な機構図です。ロッド先端にクランクの回転端のヒンジピンに簡単に連結ができるU字型フックを製作したものです。 (1)応用例 スライダ部に加工ユニットを連結させ多機種化対応をする簡易自動機や治具などで、外段取りで加工ユニットを準備した後にスライダ部の交換を行い、機種切り替えロスを短くするなど。
- 【図】aは、スライダとクランクをロッドで連結した代表的な回転運動→直線運動変換機構のスライダ・クランク機構です。この機構は、自動車のエンジンの往復直線運動を回転運動に変える機構としても利用されています(【図】a参照)。 【図】bは、【図】aと同様の機能を持ち、かつ、スライダのしゅう動ストロークの調節が可能な機構例です。しゅう動ストローク調節ねじは、回転ディスクの回転軸中心上に配置します。しゅう動ストロークの調節は、しゅう動ストローク調節ねじの一端の調節ナットで調節できます。【図】a)の機能に多機種対応性を持たせる場合などに有効です。なお、高速回転や長時間駆動を必要とする場合などは下記の信頼性に関する設計項目の追加検討が必要です。 【図】aは、スライダとクランクをロッドで連結した代表的な回転運動→直線運動変換機構のスライダ・クランク機構です。この機構は、自動車のエンジンの往復直線運動を回転運動に変える機構としても利用されています(【図】a参照)。タグ:
- からくり治具の素である運動機構のメカニズムは、駆動エネルギーを運動制御に変えるメカニズムで、運動の伝達と動力の伝達の2つの機能を持っています。1つの「からくり治具の素」は、その強度や材料を適切に選定することで、加工用にも制御用にも利用できます。 からくり治具の素が作り出す運動の種類は下記が挙げられます。
- 治具・簡易機械化について、特に「からくり治具」に関連する話題を解説してゆきます。 コンピュータを用いたNC制御と各種の駆動モータと案内機構、機械要素部品を使えばいかなる運動も実現できるといえます。したがって、前者はまさしく「超からくり」といえますが、欠点があります。 その反面で、通称「からくり治具」と呼ばれる簡易な機構の生産手段の補助としての道具が話題となっています。からくり治具とは1個ないし数個の少ない駆動源を活用して、狙った動きを実現させるシンプルな機構です。この「からくり治具」次の3つ特徴を持つものと言えるでしょう。この結果、安価にできます。 3つの特徴はその下の項目でサポートされます。タグ:
- 重力は搬送機構の摩擦力やワークの粘性抵抗などが無視できる場合は、等速運動用駆動源として利用できます。この駆動源は、自然法則を利用するため、まさしく「理にかなった工法」といえます。ここでは、小型の丸型蛍光灯用ガラス細管の曲げ加工への応用を事例として紹介します。 (1)事例解説 小型の丸型蛍光灯は装飾用が主な市場のため、小ロットで短納期の製品です。したがって、大掛かりな加工装置を準備するには、色々なムダが生じます。 一般的には、ガラス細管の曲げは次の工程で製作します。ガラス細管を狙いの曲率Rに曲げるには熟練を要します。 この工程を重力を搬送の駆動源として使用した簡易ガラス細管曲げ加工治具(【図1】)で実現しています。タグ:
- 適用範囲 銅-ニッケルめっきの等級と記号(鉄鋼素地) ニッケル-クロムめっきの等級と記号(鉄鋼素地) めっきのタイプを表す記号(JIS H 0404:1988より抜粋)と上表使用記号の説明 適用範囲 この規格は、鉄および鋼、銅および銅合金、亜鉛合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金素地上に防食並びに装飾の目的で行った有効面のニッケルめっき、銅-ニッケルめっき、ニッケルークロムめっきおよび銅-ニッケル-クロムめっきについて規定する。(※本記事は鉄鋼素地のみ)
- 適用範囲 めっきの記号 品質 めっきの呼び方 めっきの用途およびめっきの厚さの例 適用範囲 この規格は、鉄、鋼および非鉄金属素地上に耐摩耗性などの工業用の目的で行った有効面の電気クロムめっきについて規定する。 めっきの記号 めっきの記号は、クロムめっきの元素記号Crの前に工業用を表す記号Iをつけて表す。ほか、JIS H 0404および下表による。
- 適用範囲 定義 中性塩水噴霧試験方法 酢酸酸性塩水噴霧試験方法 キャス試験方法 コロードコート試験方法 二酸化硫黄ガス試験方法 適用範囲 この規格は、めっきおよびそれを施したものの耐食性試験方法について規定する。 なお、めっきとは、電気めっき、無電解めっき、気相めっきおよび溶融めっきなどをいう。
- 適用範囲 めっきの記号による表示方法 記号 電気めっきの記号による表示例 適用範囲 この規格は、電気めっき(自己触媒型の無電解めっきを含む)の記号による表示方法について規定する。 めっきの記号による表示方法 めっきの記号による表示方法は、以下「記号」に規定する記号を用い、下記[1]に示す順序による。 ただし、当分の間、[2]に示す順序によってもよい。 なお、特に表示の必要がない記号は省略してもよい。
- 機素数(部品点数)を減らす考え方(機素数の少ない設計)はこちら (1)複数機能を統合化させる設計 下記の設計の考え方・進め方がポイントです。 複数機能を統合化した機素設計・システム設計のポイント (1)1機素に複数機能の設計を盛り込む ■設計のポイント(ヒント) a)複合機能設計の例は、家電製品など大量生産消費材に多く採用されています。関心を持って見直してみてはいかがですか。(【図1】参照)タグ:
- 低コストで信頼性の高いLCA(ローコストオートメーション)を実現する方法として、機素数(部品点数)を減らすことが挙げられます。機素数を減らす方法は大別すると次の手段に展開できます。 機素数の少ない設計(この記事) 複数機能を統合化させる設計 (1)機素数の少ない設計 下記の設計の考え方・進め方がポイントです。タグ:
- 簡易的な治具から組立自動機、加工機など全ての機械には、次の3機能で成立っています。タグ:
- 以前に「良い設計について」を解説しました。ここでは、もう少し具体的に如何にして「確実な機構を構想するか」を解説します。 エンジニアの労務費が高い日本では、設計から完成までの時間が最短となる「確実な機構」が、短納期で低コストなLCA(ローコストオートメーション)といえます。 (1)機素の個数と機構 機素(エレメント)の組合せで出来上がる機構を、1.道具、2.備品、3.手動治具、4.自動機械に分類すると、それぞれの機素の数は概略下表のように区分できます。道具では6角レンチなら機素=1個、かしめ用の手動治具のレベルでは数10個の機素(部品点数)。移動用メカニズムでは、自動車=104代、飛行機=105代、打ち上げロケット=106代の機素でできあがっています。タグ:
- (1)動力伝達機構 動力の伝達機構は次の3種に大別できます。 (a)直接接触 歯車やカムなど原動節が従動節に直接触れることによって、動力を伝える方式です。 (b)連結 多くは原動節と末端の従動節との間をつなぐ形です。次の種類があります。タグ:
- LCA(ローコストオートメーション)メカニズムの運動を表現する方法を解説します。代表的なLCAメカニズムとして、等速回転運動を往復直線運動に変換した例です(【図1】参照)。 (1)機構の速度 原動側の速度は、機構上の固定節を基準としてその他の節の速度を知ることが出来ます。解析法には移送法、写像法などがあります。なお、LCAでは、単動的な速さよりも一連の作業全体の速さが重要です。タグ:
- LCA(ローコストオートメーション)メカニズムの正確な運動や位置決め、サイクルタイムの短縮には、起動から停止までの一連の運動をより高速化しなければなりません。併せて滑らかでぎこちなさのない静かなメカニズムの選定が必要です。そのためには、各種の運動の特徴とそれらの運動を実現させるメカニズムを理解しておくことが重要です。ここでは運動の種類と関連する機構を解説します。なお、実際のLCAでは複数個の運動がお互いに連なって機構を構成します。 運動の種類:慣性の取り扱いが容易なことから、原動側の運動形態のほとんどは回転運動です。タグ: