[2023/10/26公開]
Question
旋削チップの選定方法を教えて
ホルダに合った旋削チップを探していますが、旋削チップの型番に□□や**などが記載されていて、型番がわかりません。旋削チップの選定方法を教えてもらえますか?
Answer
チップ形状とブレーカタイプ、チップの材種を特定して選定します
チップ形状は取り付けるホルダから特定します。ブレーカタイプは荒、中、軽(仕上げ)などの加工用途により選び、チップ材種は被削材種と連続、断続などの加工状態から特定します。
以下に詳細選定方法を記載します。
(1)チップ形状
加工目的に合ったホルダを選択し、そのホルダのカタログを参照すると使用インサート(=チップ)が掲載されています。
例えば「TN**1604・・・」とある場合
JIS刃先交換チップ呼び記号の付け方により、Tは正三角形、Nは逃げ角0°、切れ刃長16、厚さ04を指定しています。その他は特に指定はしていないということです。
JISに沿ったチップの呼び記号ではない場合は、そのホルダの専用チップになりますので省略文字はあまり使われません。
(2)ブレーカ記号
ブレーカ記号はメーカが独自に決めた記号で、主に荒、中、軽(または仕上げ)用に分かれます。
例としてステンレス用の中切削は、ミスミ品のチップブレーカ記号ではMGで、コーナ記号の後に記載されています。加工用途により選定します。
例 ミスミ
ステンレス用の中切削用チップ
型番 TNMG160408MG-MC1063
(3)チップ材種
チップ材種は被削材と、加工状態(連続用、断続用)から選定します。
例としてステンレス用の材種は、ミスミ品ではMC1063で、連続、断続兼用となります。
ミスミでは型番の最後に「-」で材種記号を記載しています。
例 ミスミ
ステンレス用の中切削用チップ
型番 TNMG160408MG-MC1063