一般的な製品は、複数の部品を機能的に組付けて組立製品となります。この組付け作業の段階で、低コストで安定品質が得られる(言い換えると作りやすい)製品設計と組立生産技術が、キーポイントとなります。さらに、環境問題の関係から、廃棄コストがかからない製品の特徴も求められてきます。これから、組立要素技術の代表の一つである“かしめ技術”について解説します。

(1)かしめ技術とは

・ 部品の締結方法には、(1)ねじ止め、(2)接着、(3)圧入、(4)溶接、(5)かしめなどがあります。
・ かしめ法とは、被加工物の締結部分を変形させて、部品同士を永久締結させる工法です。
・ かしめ法の締結状態には、a)部品同士を固定させる締結【写真1】【写真2】、b)締結部品同士が回転運動できる状態で締結【写真3】、の2種類に分類できます。

【写真1】部品同士を固定したかしめの例

 

【写真2】磁気ヘッドのかしめの例

 

【写真3】締結部品が回転できるかしめの例

 

(2)かしめ技術の特徴

1.長所
・治具や自動機を用いることで、強い締結力を持つ組付けが短時間に処理できます。
・信頼性が高く自動化しやすい工法です。
・設計段階のかしめ部の設計品質がかしめ作業に大きく影響を与えます。
2.短所
・治具化/自動化が必要なため投資が伴います。
・締結後は解体が不能な場合が多いため、適用箇所の選定が必要です。