かしめ加工は高い生産性と併せて優れた締結信頼性を有していますが、一方で、再生作業が難しいため量産時点での加工条件の最適化が重要です。以下ではかしめ品質に影響を及ぼす代表的な制御因子を解説します。
(1)かしめ品質
かしめ品質には次の代表的項目が挙げられます。
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解説
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a)かしめ強さ・・・ | ピン穴にピン（リベット）を挿入・変形させた状態で生じる変形抵抗力で決まるスリップ、トルクなどで評価します。当然、２つの部品材質の影響を大きく受けます。 |
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b)外観・・・ | かしめ品質をかしめ部の外観状態で間接的に判断することと、組立作業性への悪 影響回避のための品質管理項目です。 |
(2)かしめ品質の制御因子
かしめ部の品質の制御因子を4M（材料：Material、装置：Machine、加工条件：Methods、人作業：Man）に分類して解説しました。
1)材料・部品（Material）に関する制御因子
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(1) | 被加工材質（2種の材質の関係・・引っ張り強度、弾性率などの違い） |
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(2) | 2個のかしめ部の形状と精度（板厚、かしめ代、つぶし寸法、軸のかしめ部形状、バリ、他） |
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(3) | 被加工材の前処理状態（熱処理・・硬さ、表面処理・・摩擦係数、表面層強度、硬さ、他） |
2)装置(Machine)に関する制御因子
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(1) | かしめ装置のかしめ駆動特性（駆動安定性、ワーク位置決め精度、がた、他） |
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(2) | かしめ部のポンチ形状（ポンチ角度、先端形状、他・・・・変形応力の伝わり方とその安定性） |
3)材料・部品（Material）に関する制御因子
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(1) | 加圧方式（定寸加圧式、定荷重加圧式）と加圧力 |
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(2) | 加圧条件（加温の有無、加圧速度、他） |
4)人作業(Man)に関する制御因子
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(1) | 加圧作業（加圧力、保持時間）の安定性 |
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(2) | 装置メンテナンス |