(1)スクリーン印刷
スクリーン印刷は、シンプルな印刷法です。ステンシル(シルクスクリーン)と呼ばれるインキを転写させる部分が貫通した版を用い、ゴム製へら(スキージと呼ばれる)で版上のインキを貫通穴から版の下に設置された印刷物に転写させる方式です。

(2)スクリーン印刷の特徴
長所:
| (1) | 布状の印刷版を使用するため印刷圧が非常に小さく |
| (2) | 上記―(1)により、曲面部にも印刷が可能 |
| (3) | 比較的厚い膜厚の印刷が可能…立体感がだせるなど |
| (4) | 枚葉印刷が基本のため機種切り替えが楽 |
| (5) | 印刷体の素材の対応性に優れる |
短所:
| (6) | インキの劣化(乾燥、他)、版の耐久性などの面でフレキソ印刷などの他の方式より劣る |
| (7) | 印刷精度に限界がある |
| (8) | 版と印刷体が接触するため、貫通穴部以外の箇所にインキがつくなどの事故が避けられない |
(3)応用事例
| ・ | 生活用品類…玩具、文房具、容器類、衣料プリント |
| ・ | 工業製品…プリント回線、厚膜IC、液晶ディスプレイ等の接着剤塗布、表示目盛 |


