人による手作業を組立自動化(ローコストオートメーション化)するときに、機械設計者が忘れがちなこととして手作業の習熟性があります。この習熟性を自動化技術で対応しようとすると非常に複雑な機構と制御が必要となり、(1)生産タクトが長くなる、(2)自動機の故障停止が増える、(3)投資額が増大する、などのデメリットに繋がってきます。ここでは、挿入組付けの習熟性を可能な限り排除するための部品設計の勘所を解説します。
(1)挿入組付けしやすくする部品設計の勘所
自動機の設計者は、組立自動機の競争力を高めるために製品設計者に対し組立やすい部品設計を指導したり、その重要性を啓蒙するリーダーシップが求められます。下表がその勘所となります。
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