コンデンサやLSIリードフレームなどの電子部品を事例に、複数軸の同時自動挿入の勘所を解説します。
(1)複数軸の同時自動挿入の事例
・コンデンサやLSIなどの電子部品を自動挿入する場合、挿入する部品は事前に専用のステック(整列挿入された保持キャリアケース)や整列トレイ内に整列されて供給されます。
・挿入穴の幅寸法に対して、挿入する電子部品側の複数軸(LSIのリードなど)は規定公差以内の形状で成形されています。LSIリードフレームの場合、挿入穴に対して0°~10°程度の角度で広がった成形状態としています。
・挿入穴に挿入させる前段階で複数軸の位置を成形して、挿入穴に挿入する時に基板を変形させたり振動を与えないことが求められます。
・【図1】は、自動挿入装置のチャック部で複数軸を一定寸法に成形し、その状態で挿入する事例の解説図です。
・挿入後に複数軸(LSIリード)の先端部の切断やかしめ(クリンチ処理)などの後処理を行う場合があります。