動きを持つ機構では、移動体が動くため次のような変化が生じています。
- 移動体が位置を変える(=速度を持つ)
- 速度の変化をもつ(=加速度が変わる)
- 直進運動では方向が繰り返し変化する
そのため、実際のLCA(ローコストオートメーション)機構には変化を持つ荷重状態が生じています。ここでは静止状態と運動状態の荷重の種類を紹介します。
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ボールねじの選定の場合などでは、寿命計算(ミスミカタログ:ボールねじ選定方法 2-3)には、運転係数として、衝撃荷重の影響を加味しています。また、ボールねじの各種支持方法に対する座屈荷重が係数処理で算出されます。
繰り返し荷重に対しては、その荷重が大きな場合や回数が多い場合は、疲労破壊を生じさせない設計としてコーナー部に集中応力が働きにくいような構造を採用します。