【手順1】使用条件の確認をする
下記の条件に適合しているか確認をしてください。
- 温度
- :ー10℃~+80℃
- チェーン速度
- :5~15m/min
- 機長
- :15m以下
- 環境
- :磨耗性粉塵、腐食性ガス、高湿度等の悪影響の無いこと
【手順2】チェーンの決定
搬送物の1mあたりの質量を計算し、下表の許容負荷質量を満足するチェーンを選定してください。
WA(kg/m)=(W1+W2)/PL
- WA
- :搬送物の1mあたりの質量(kgf)
- W1
- :ワーク質量(kgf)
- W2
- :パレット質量(kgf)
- PL
- :パレット走行長さ(m)
表1 許容負荷質量
チェーン | 許容負荷質量(kgf/m) |
---|---|
WCHE3 | 30 |
WCHE4 | 55 |
WCHE5 | 75 |
【手順3】許容張力を確認する
T=G/1000×{(Hw+Cw)L1・fc+Aw・L2・fa+(Aw+Cw)L2・fr+1.1Cw(L1+L2)・fc}
- T
- :チェーンに作用する最大張力(KN)
- L1
- :搬送部の長さ(m)
- L2
- :アキュムレート部の長さ(m)
- Hw
- :搬送部のパレットを含む搬送物質量(kg/m)
- Aw
- :アキュムレート部のパレットを含む搬送物質量(kg/m)
- Cw
- :チェーン重量(kg/m)
- fa
- :アキュムレート時の搬送物とチェーンの摩擦係数
- fc
- :チェーンとレールの摩擦係数
- fr
- :アキュムレート時のチェーンとレールの摩擦係数
- G
- :重力加速度=9.80665(m/s2)
表2 倍速チェーンの摩擦係数
摩擦係数 | |
---|---|
fa | 0.10 |
fc | 0.08 |
fr | 0.20 |
チェーンに作用する最大張力(T)に表3の速度係数(K1)と表4の搬送物荷重係数(K2)を乗じます。
フリーフローコンベヤでは一般にチェーンを2本並列で使用するため、チェーン1条あたりの張力を算出します。
チェーン許容張力≧(T×K1×K2)/2
チェーンの許容張力を超える場合は、1サイズ上のチェーンに変更するか機長を分割して再計算してください。
表3 速度係数表
チェーン速度 m/min. | 係数 K1 |
---|---|
1~4以下 | 1.0 |
4をこえ8以下 | 1.1 |
8をこえ10以下 | 1.2 |
10をこえ14以下 | 1.5 |
14をこえ18以下 | 1.6 |
表4 搬送物荷重係数
平均搬送物重量 Wa(kg/m) |
係数 K2 |
---|---|
30以下 | 1.00 |
31~40 | 1.10 |
41~50 | 1.15 |
51~70 | 1.20 |
71~90 | 1.25 |
91~120 | 1.35 |
表5 倍速チェーン許容張力表
チェーン速度 m/min. | 許容張力(KN) |
---|---|
WCHE3 | 0.55 |
WCHE4 | 0.88 |
WCHE5 | 1.37 |