[2024/8/19公開]
Question
45°の正面フライスで加工したのですが、角度が45°になりません
45°の正面フライスで加工をしたのですが、角度が45°になっていませんでした。インサートは四角形状で間違いないのになぜですか?
Answer
インサートをアキシャルレーキ角やラジアルレーキ角をつけて設置する正面フライスでは、切込み角も微小に変わります。またインサートの取付け精度もバラツキがあります。
例えばインサートをアキシャルレーキ角20°に設置する正面フライスでは、切込み角は45°よりやや小さくなります。【図1】
また、インサートをラジアルレーキ角20°に設置する正面フライスでは、切込み角は45°よりやや大きくなります。【図2】
アキシャルレーキ角とラジアルレーキ角が同じ正面フライスでは、切込み角は変わりません。
またインサートの取付け精度もバラツキがあり、切込み角に影響があります。
これらによる切込み角の変化は、通常の面取りでしたら問題ないレベルですが、テーパー面で他の部品と嵌合させるような角度精度が必要な場合は、面取りエンドミルや研削研磨などで仕上げ加工を行うことをおすすめいたします。
【図1】アキシャルレーキ角20°の切込み角
【図2】ラジアルレーキ角20°の切込み角