切削加工:基礎知識(座繰り・面取り加工)
- [2024/8/19公開] Question 45°の正面フライスで加工したのですが、角度が45°になりません 45°の正面フライスで加工をしたのですが、角度が45°になっていませんでした。インサートは四角形状で間違いないのになぜですか?
- [2024/8/2公開] Question 多数個取りするときの効率的な加工方法を教えて プレートから多数個取りするとき、1つ1つ面取り加工するのが面倒です。何か良い方法はありますか? Answer フライス加工で多数個取りする場合、切り離す前にできる加工は事前に行うと効率的です。 例えば多数個取りするときの面取り加工ですが、素材のプレートをマグネットチャックなどで固定して、面取りを先に行っておきます。そのようにすると切り離し後に一つずつ固定して面取り加工をするより、作業時間の短縮になります。
- [2024/8/2公開] Question ヌスミ加工とは何ですか 切削工具でヌスミ加工用というのがありますが、ヌスミ加工とは何ですか? Answer ヌスミ加工とは、加工物同士の嵌合(かんごう)においてスミに逃がしをつける加工のことです。 ヌスミ加工の目的は加工物同士を嵌合(かんごう)させるとき、コーナが干渉しないようにするためです。干渉させない方法は面取りとヌスミがありますが、面取りは凸部への加工で、ヌスミは凹部への加工となります。 フライス加工では、ポケット加工のスミは、エンドミルなどの切削工具の半径が残ります。そこに四角いブロックを挿入するには、四角いブロックの角を面取りします。ただ、四角いブロックに面取りを行うことができない場合は、ポケット加工側のスミに逃がし加工をします。この逃がし加工をヌスミ加工と言います。エンドミルではヌスミ専用工具はありませんが、比較的径の細いエンドミルでヌスミ加工を行います。
- [2024/2/6公開] Question 図面にざぐりや面取りの径や深さの指示が無い場合はどうしたらいいですか? 穴加工やねじ加工後のざぐり・面取り加工で図面に径や深さの指示がないことがある。ねじの規格にはざぐりや面取りの決まりがないようなのでどう対応すべきか教えてほしい。 Answer JIS B1001「ボルト穴径及びざぐり径」やJIS B 1176「六角穴付ボルト」の各ボルト・ナットなどのJIS規格を確認して、加工寸法を設計者と合意してください。 ねじには規格があり、さまざまな寸法が決められていますが、ざぐりや面取りの大きさは、ねじの規格では決められていません。そのため、ねじの種類の中で機械設計や加工で主に用いられるボルトの規格であるJIS B1001「ボルト穴径及びざぐり径」やJIS B 1176「六角穴付ボルト」など各ボルト・ナットなどのJIS規格を参照しますが、意図して低頭などの異形ボルトを使用する場合もありますので、設計者と合意してから加工を始めるのが肝心です。
- [2023/11/28公開] Question 面取りに使う切削工具を教えて 面取りをマシニングセンタで計画していますが、どんな切削工具があるか教えてもらえますか? Answer 面取り形状には穴面取り、稜線の面取り、R面取り、裏面取りなどがあります。また替刃式のものや別の目的の工具でも加工可能なので多種の工具があります。面取りに使用する一般的な切削工具を以下に記載していますのでご参照ください。 面取りカッター・面取り用エンドミル 用途:先端芯厚以上~刃径以下の穴面取り、輪郭加工による大きな穴の面取り、稜線の面取り 加工方向:軸方向送り、横走り
- 沈めフライス ボルト用の沈め穴を加工する工具です。 用途 先に下穴を開けておいて沈めフライスを使い座ぐりをし、ボルトの頭を沈めて面一にします。