同軸で回転する2つの物体(軸とハブ:軸とスプロケット、歯車、プーリなど)の締結方法には、(1)キー締結法、(2)ねじ締結法、(3)摩擦締結法などが挙げられます。 ここでは、締結と分離が簡単で信頼性の高い、摩擦締結法の標準部品メカロック(【写真1】)について解説します。 |
(1)摩擦締結法の原理
ねじを締め付けることで、軸外径とハブ内径に対して軸に垂直方向(ラジアル方向)に力が加えられ、この作用力に応じた摩擦力で2部品の同軸締結させるもの。
(2)メカロックの構造
ワーク搬送コンベアに採用したメカロックはテーパスリーブ形のMLNP10です(【図1】参照)。
締付けナットを軸方向に締付けることで、2個のテーパ形状のアウターリングとインナーリングがそれぞれ外径、内径方向に移動し垂直力が働きます。この垂直方向の作用力による摩擦力で、モータ軸とスプロケットを締結しています(【写真2】参照)。 |
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