樹脂温度
樹脂温度と保圧の関係
射出成形の条件として、樹脂温度と保圧がありますが、これらには密接な関係があります。射出成形が可能な領域、言い換えれば良品が成形加工できる領域は、無限にあるわけではなく、ある一定範囲の前提が満たされた場合に限定されます。 【図】には、樹脂温度...
成形不良の解決対策(ショートショット)
ショートショット(short shot)は、成形品の一部に不完全な充填が起きる現象です。 ショートショットには、性格的に2種類の原因が考えられます。 1つ目は、溶融樹脂が流動する途中で、流動先端部分が冷却固化するために発生するものです。 2...
金型のしぼ加工
プラスチック成形品の表面に意図的に凹凸や模様を転写することがしばしば用いられています。成形品の表面に凹凸等を付加することで、次のような効果を得ようとしています。 滑り止め効果 光沢防止 視覚的高級感増加 摩擦抵抗増加 密着防止 保水効果・撥...
PET樹脂
PET樹脂とは、ポリエチレンテレフタレート樹脂の略称です。 PET樹脂は、溶融温度が270℃近辺で、成形温度は、270~280℃であり、比較的高温で射出成形を行います。この樹脂の特徴の一つとして、流動性があります。融点以上では流動性が良好で...
射出成形機の成形条件(その1)
1.射出成形機の成形条件 プラスチック射出成形機を操作して実際の射出成形加工をするためには成形材料、金型とを用いて成形品の仕様にマッチングさせた状態の成形品を加工しなければなりません。単純に金型内に溶けたプラスチックを射出注入し、固化させて...
結晶性樹脂の計算例(金型の受熱)
今回は、結晶性樹脂のプラスチック射出成形金型が溶融樹脂から受け取る熱量について、事例で計算をしてみましょう。 【 問題 】 ポリアミド6樹脂(ナイロン6)を成形材料とするプラスチック射出成形金型において、以下のような前提条件下、金型が金型内...
非晶性樹脂の計算例(金型の受熱)
前回紹介したプラスチック射出成形金型が、溶融樹脂から受け取る熱量について、事例で計算をしてみましょう。 【 問題 】 ABS樹脂を成形材料とするプラスチック射出成形金型において、以下のような前提条件下、金型が金型内に射出された溶融樹脂から受...
金型の受熱
プラスチック射出成形における熱量の収支計算を行うためには、最初に金型が受け取る熱量を算定することから始めます。 金型が射出された溶融樹脂から受け取る熱量は、技術計算によってある程度正確に算定ができます。 熱量算定には、以下の基礎データを準備...
気泡(成形不良の解決対策)
気泡(bubble、void)は、成形品の内部に空気の泡が発生する現象です。レンズやプリズムのような透明な成形品では、外観不良や光学特性不良になってしまいます。機械部材では、強度の低下や破壊の原因になったりします。 気泡には、発生原因別に2...
シルバーストリーク(成形不良の解決対策)
シルバーストリーク(silver streak、銀条)は、成形品の表面にきらきらした、すじ状の模様が発生する現象です。家電製品や自動車や二輪車の外装部品においては、外観品質不良となる場合があります。 シルバーストリークは、成形材料の中に含ま...
焼け(成形不良の解決対策)
焼け(burn)は、成形品の表面に黒い燃焼物が発生する現象です。溶融プラスチックがキャビティ内に充填される際に、キャビティ内部に残存している空気が圧縮された際に発熱し、プラスチックが燃焼することが発生原因です。 焼けは、外観品質の不良や部品...
フローマーク(成形不良の解決対策)
フローマーク(flow mark)は、成形品の表面に溶融樹脂が流れた跡の模様が残ってしまう現象です。家電製品や化粧品容器などの外観が品質として重要な成形品では、程度次第によっては不良となってしまいます。 フローマークは、溶融樹脂が金型のキャ...
プラスチック成形材料の熱分解とガス
射出成形加工を行っている時に、成形機を一次停止したままにしておくと、射出シリンダーの中の溶融プラスチックが熱分解を起こすことがあります。 熱分解が発生すると、下記の現象が発生します。 1. 分子量の低下 成形品の重量ばらつき 成形品寸法のば...
成形サイクルと冷却時間
プラスチック射出成形金型では、成形品を所望の品質で生産するための機能が求められますが、それと同時に最小限の生産コストで生産可能であることも要求されます。 プラスチック射出成形加工の成形サイクルは、下記のように定義されます。 成形サイクル(s...