パンチ・ダイ
曲げ型構造の基礎(金型構造のいろは その9)
プレス加工製品で最も多い形状が、曲げ製品と言えると思います。その曲げ製品の加工の基本となる構造を解説します。 (1)突き曲げ(V曲げ) 2つの支点で受けた材料にパンチを押しつけ形状を作る構造です。【図1】を参照して下さい。最も単純な曲げ構造...
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切断型(金型構造のいろは その8)
切断加工はスクラップを出さずにせん断し、分離する加工方法です。この方法が採用できれば、材料の利用率(歩留まり)は最高に高められます。 切断型の基本的な構造を示したものが【図1】です。材料は固定ストリッパのトンネル部分の通過して、突き当てにあ...
分断型(金型構造のいろは その7)
分断加工はある幅を持ったパンチで材料をせん断し、分離します。シート材やコイル材から、分断によってブランクを作ることもよく行われます。幅のあるパンチでせん断するので、分断した左右のバリ方向は揃います(切断でスクラップを出さずにせん断すると、左...
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総抜き型の構造(金型構造のいろは その6)
総抜き加工とは、外形と穴を同時に加工する工法です。コンパウンド加工とも呼びます。このような加工を「複合加工」と呼びます。加工は【図1】に示すように、外形は下から上に、穴は上から下に加工します。 外形は逆配置構造の外形抜き構造、穴は可動ストリ...
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穴抜き型の構造2(固定ストリッパ構造の穴抜き型)(金型構造のいろは その5)
穴抜き加工であまり精度を必要としない製品では、作業性のよい固定ストリッパ構造を使うことがよくあります。たとえば、【図】に示すような長い製品の端部に穴を加工するようなときに、固定ストリッパ構造を使うことで作業がしやすくなります。【図】からもわ...
穴抜き型の構造1(可動ストリッパ構造の穴抜き型)(金型構造のいろは その4)
穴抜き加工では、材料をダイの上に置き加工します。穴の抜きかすは【図1】に示すように下に落ちます。つまりダイを通過して下に落とされます。 ダイの上の材料はパンチで押され跳ね上がろうとします。材料を押さえていないと製品の平面度が悪くなる可能性が...
打ち抜き型の構造3(金型構造のいろは その3)
特別な形の打ち抜き加工です。【図1】に示すように下から上に向かって加工します。 その金型の構造が【図2】です。 打ち抜き加工では製品は多少湾曲します。これは加工に伴う力の関係上やむおえないものですが、平らな製品を求めたいのは誰もが思うことで...
打ち抜き型の構造2(金型構造のいろは その2)
打ち抜き加工の目的は、固定ストリッパ構造の金型と同じです。固定ストリッパ構造ではダイプレートの上に固定ストリッパが被さっているため、作業している状態が見えないのでいやだ、という人がいます。また、厚い板を打ち抜くと、だんだん反って作業がしづら...
打ち抜き型の構造1(金型構造のいろは その1)
打ち抜き加工とは【図1】に示すように、輪郭形状を作る加工です。この輪郭形状はそのままで製品になったり、ときには曲げ加工や絞り加工のブランクであったりします。打ち抜き加工では通常、製品はダイを通過して下に落とされます。このような構造の金型を「...
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両面バリなし抜き加工(抜き加工のいろは その15)
抜き加工のバリはでるものであり、無くすことは難しいです。そのために、加工後にバリを面打ちして取ることはよく行われています。PL問題があり、最近ではバリ取りは増える傾向にあります。 バリを無くす加工方法の一つがここに示す方法です。一般的には「...
仕上げ抜き加工(抜き加工のいろは その14)
仕上げ抜きは、きれいな切り口面を得るための抜き加工です。仕上げ抜きではクリアランスをほぼゼロにします。そして、パンチまたはダイの刃先に丸みを付け破断の発生を遅らせることで、きれいな切り口面を作ります。 ブランク加工の時には【図1】に示すよう...
アウトカット加工(6)パイロット(抜き加工のいろは その12)
アウトカット加工では、サイドカットや送り装置を用いて、送り長さ(送りピッチ)ずつ材料を移動させて(送って)加工していきます。この時に、送りピッチのバラツキは製品に影響します。送り誤差を加工の直前に修正する目的で使用されるものが「パイロット」...
アウトカット加工(5)サイドカット(抜き加工のいろは その11)
アウトカット加工は、カットアンドキャリーとも呼ばれることもあります。材料を送り長さ(送りピッチ)で移動させ加工するからです。送りピッチが正確でないと加工形状はばらついたものになり、製品とならないこともあります。送りピッチを安定させる目的で使...
アウトカット加工(4)マッチング(抜き加工のいろは その10)
順送加工等で外形形状をアウトカット加工で作ると、【図1】に(a)~(d)で示した切りつなぎ部ができます。切りつなぎ部は、2つのパンチで交叉して作られる形状部分のことをいいます。このような部分を一般的には「マッチング部」といいます。 【図1】...
アウトカット加工(2)(抜き加工のいろは その8)
【図1】は、切り欠きと切断を利用した外形形状加工の例を示しています。材料の幅方向の形状は切り欠き加工で加工して、送り方向の形状は切断を利用して材料節約をする考え方です。切断加工を用いていますから、加工された製品のバリ方向は部分的に異なります...
アウトカット加工(1)(抜き加工のいろは その7)
抜き加工の基本的な加工は【図1】に示すような内容になります。ブランク抜きと穴抜きは内容は同じで、使い方が違うだけです。この基本的な加工方法を組み合わせて、外形形状加工をします。 【図2】の形状をサンプルとして、アウトカット加工での輪郭形状の...
スリット(切り込み)加工(抜き加工のいろは その6)
スリット加工は切り込み線を入れる加工です。スクラップを出さずに形状を作ることができます。スリット加工の使い方を覚えて下さい。 【図1】はスリット加工のイメージを現しています。材料の端から切り込みを入れるものと、料の中に切り込みを入れる方法が...
切り欠き加工(抜き加工のいろは その5)
切り欠き加工は地味な加工ですが、大変多く利用されている加工法です。その特長を学んでください。 【図1】は切り欠きを示しています。切り欠き加工の寸法設定は、穴抜き加工と同じです。切り欠き寸法=パンチ寸法とします。したがって、クリアランスはダイ...
分断加工(抜き加工のいろは その4)
【図1】は分断加工を現した図です。切断加工とイメージが似ていることから、よく比較されます。切断は製品の左右のバリ方向が逆になりますが、分断では揃います。その代わり幅で(2本線で)切るので、スクラップがでます。切断より材料の利用率は多少悪くな...
切断加工(抜き加工のいろは その3)
切断加工はシンプルなせん断加工です。この加工方法が使えれば、簡単な金型で歩留まりの良い加工ができます。 【図1】は切断加工を現した図です。切断は1本の線で材料を切ります。そのため切った左右のバリ方向は逆になります。製品によってはバリ方向指定...
穴抜き加工(抜き加工のいろは その2)
穴抜き加工は抜き加工の基本です。条件設定と加工上の問題点を把握しておきましょう。 穴抜き加工はブランク抜き加工と同じ加工ですが、金型の条件設定が違います。【図1】にその内容を示します。パンチ寸法=穴加工とします。そして、ダイにクリアランスを...
ブランク加工(抜き加工のいろは その1)
抜き加工の基本は打ち抜き加工です。打ち抜き加工では、プレス加工製品の輪郭形状を作ることが多いです。輪郭形状を作る加工を、外形抜き加工とかブランク加工(ブランキング)と呼びます。 そのイメージが【図1】です。材料から抜かれた部分が製品です。 ...
曲げのスプリングバック対策(3)
外Rセッティング法:曲げ半径が2t以下に適します。 この方法は【図1】に示すように、曲げ部の外側を圧縮することで、スプリングバック対策をする方法です。曲げ内側のセッティングより、曲げ部の強度低下が少ない利点があります。 しかし、曲げ外側のR...
曲げのキズ対策
曲げのキズは、ダイrが小さくて、材料が曲げはじめの変形抵抗に耐えられず削られる現象(【図1】)が、もっとも基本的な曲げキズです。これはダイrが小さいために起こります。 このような曲げキズを少なくする一般的な対策が、ダイRを大きくするか、ダイ...
U曲げ型の標準寸法
U曲げ型の標準寸法を【図1】に示します。 U曲げ加工では材料はダイRの上を滑って変形していきます。加工力は材料がダイR面を滑っているときに最大値が現れます。ダイRが小さいと、材料が加工力に負け削られてしまうことがあります。大きすぎると曲げ過...
V曲げ型の標準寸法
V曲げ加工ではダイ側の2点で支えられて曲げられますが、このときにダイの面からダイの底(Vの底)までの深さが深いと、曲げ過程が長くなり、曲げがばらついて安定しなくなります。逆に浅いとキズが発生したりうまく曲がらないなどの問題が発生します。 こ...
ガイドによる金型構造変化
プレス加工用の金型は上型と下型から成り立っています。上型と下型の関係が正しくないとうまくプレス加工できなかったり、早く修理が必要になったりします。 その関係をつくるのがガイドです。このガイドは型合わせガイドとか刃合わせガイドなどと呼ばれます...
金型のプレート構成とプレート形式
金型の構造を決める1つの要因にプレートの構成があります。プレートの構成は金型の主要プレートの作り方との関連が大きいです。 内容を【図1】で説明します。 金型を構成するプレートの最大構成(複合金型とゲタ等は除く)は8枚です。 基本構成は (1...
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複合金型構造の作り方
総抜き加工や抜き絞り加工等の複合加工用の構造は、基本的な金型構造の組み合わせで作ります。このような加工では外形(ブランク)を作り、さらに追加の加工を加える(例えば、穴抜きとか絞りとかです)加工です。 一般的なこのような加工ではブランクは上に...
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金型の基本構造
プレス加工用の金型で重要なのはパンチとダイです。次の要素としてストリッパがあります。金型の構造は当然この3要素を中心として構成させています。 この3要素について整理したものが【図1】です。 【図1】の内容は、以下の2つによって整理されていま...
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円筒絞りのパンチR、ダイR
絞りのパンチRとダイRは、小さいと割れの原因となり、大きすぎるとしわの原因となります。 パンチR、ダイRの決め方は、絞り工程数が決まった後になります。何回で絞るかの絞り工程はパンチ寸法で決めます。ダイ寸法はクリアランスを決めることで自動的に...
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抜きダイの形状設計
抜き型では打ち抜かれた材料がダイの中を通過して落下します。この部分(ダイ断面)は切れ刃部、ランド部(平行部とも呼ぶ)及び逃がし部(逃げ、二番と呼ぶこともある)から構成されています。ランド部は再研摩代を見込んで作られますが、欲張って長くすると...
抜き加工のクリアランス
クリアランスとは【図1】に示すパンチとダイのすきまのことです。 クリアランスが大きくなると、打ち抜きに要する力は小さくて済みますが、【図2】に示す切断面のだれ及び破断面の傾きが大きくなります。 【表1】に、抜き加工のクリアランスの価を示しま...
小径穴抜きパンチ・ダイの設計
小径穴抜きとは概ねφ1.0mm以下の大きさをイメージしています。そしてφ1.0mm程度の穴は材料板厚が1.0mm前後を想定しています。 パンチの設計 穴抜きパンチは保護のために【図1】に示すように、ストリッパでパンチ先端をガイド(パンチガイ...
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抜き加工のかす上がり対策(1)
かす上がりは抜きかすがダイに止まらず、ダイ表面に上がってきてしまう不良現象です。バリ対策が進み抜き条件がよくなったことが、皮肉にも抜きかすとダイ側面との摩擦力を弱めかす上がりしやすくしています。 かす上がりの原因 以上が大きな要因です。その...
プレス金型の寿命
プレス加工では抜きバリの成長が最も早いため、金型のメンテナンス時期は、バリの高さによって決まると考えてよいと思います。 したがって、適正抜きクリアランスの設定が前提で、抜き加工部をながめることにより、金型の寿命はある程度の判断ができます。抜...
プレス金型の精度判断
金型精度は、一般的には製品の寸法精度や形状精度を「物差し」として使っています。厳しい許容差を要求される製品、例えばICリードフレームやコネクターなどは高精度を必要とする製品で、それを加工する金型を高精度金型と認識しているように感じます。この...