クリアランスとは【図1】に示すパンチとダイのすきまのことです。

【図1】パンチ・ダイとクリアランスの関係

 クリアランスが大きくなると、打ち抜きに要する力は小さくて済みますが、【図2】に示す切断面のだれ及び破断面の傾きが大きくなります。

【図2】切断面の形状と名称

 【表1】に、抜き加工のクリアランスの価を示します。

■【表1】材質別抜きクリアランス(板厚に対する%)
材質 精密抜き 一般抜き
軟鋼 2~5 6~10
硬鋼 4~8 9~15
けい素鋼 4~6 7~12
ステンレス鋼 3~6 7~12
銅 1~3 4~7
黄銅 1~4 5~10
りん青銅 2~5 6~10
洋白 2~5 6~10
アルミニュウム(軟) 1~3 4~8
アルミニュウム(硬) 2~5 6~10
バーマロイ 2~4 5~8
1. 一般抜き用は板厚が厚くなる程、大きな価を用いる。
2. 丸穴等の抜き条件の良いものは小さな価を用いる。
3. 角部等の抜き条件の悪いところは大きめの価を用いる。
4. 厚板、硬質材では小さな価では二次せん断が発生しやすい。
5. 切断加工では小さな価(出来れば精密抜き採用)とする。

 従来は、クリアランスは各部均一に作るのが良いとされてきましたが、抜き条件の変化にあわせて部分的にクリアランスを変え、パンチ・ダイの摩耗対策や製品のひずみ対策とすることも、最近では考えられています。