[2024/8/19公開]
Question
超硬エンドミルの首逃がし追加工とは何ですか
超硬エンドミルのカタログメニューに「追加工(首逃しのみ)」とありますが、どのようなことでしょうか?
Answer
超硬エンドミルの首逃がし追加工とは、標準品のエンドミルに首部分(シャンクと刃の間の部分)を刃径より細く追加工したものです。
首逃がしエンドミルは側面加工で加工物とエンドミルのシャンク部分の干渉を避けるために使用されます。これにより、短い刃長のエンドミルでも深い溝やポケットの加工が可能になります。標準型番の前に「SN-」または「SNR-」の記号が付いています。
首逃がしにより、短い刃長でも多段加工が可能になります。
シャンク側の刃の端末にR処理を施した「SNR-」でしたら、エンドミルの外周切れ刃端の食い込みよる加工スジが軽減されます。
【首逃がし型番の指定方法】
標準型番
XAL-EM4R10 の場合
(参考:この商品の刃長は30mm)
首逃がし追加工型番例
SN-XAL-EM4R10-50-30
標準型番の前に「SN-」、標準型番の後ろに任意の首下長ℓ1、その後ろに刃長を追加。
SNは標準品の刃長が固定値です。
切れ刃端R処理 首逃がし追加工型番例
SNR-XAL-EM4R10-50-20
標準型番の前に「SNR-」、標準型番の後ろに任意の首下長ℓ1、その後ろに刃長を追加。
SNRは標準品の刃長より短く任意指定ができます。
首逃がし追加工エンドミルの首径は「 SN-」:刃径-0.2~-0.5、「SNR-」:刃径-1.0~-1.2 で仕上がります。