[2023/11/28公開]
Question
アルミ加工に使う切削工具を教えて
アルミを加工する準備をしていますが、どんな切削工具が適しているか教えてもらえますか?
Answer
加工品質や生産性を上げるには、アルミが凝着しにくい表面コートや鋭い刃形状が必要です
アルミは金属の中では硬くなく被削性は良好ですが、刃先に凝着しやすく構成刃先が発生するため、精度・面粗さなど加工品質を保つことが困難な場合があります。アルミ加工用切削工具の特長を以下に記載していますのでご参照ください。
エンドミル
●母材:超硬 ●コート:低摩擦係数のDLC、ダイヤ、ノンコート
●刃形状:切りくず排出性の優れた強ねじれ、切削抵抗のすくないピンカド ・ポジ刃
※高い精度、高効率を要求しない加工では、ノンコートハイスエンドミルでも加工可能です。
ドリル
●母材:超硬 ●コート:低摩擦係数のDLC ●刃形状:切りくず排出性がよい強ねじれ、先端シンニング処理
※高い精度、高効率を要求しない加工では、標準的なハイスドリルでも加工可能です。
めねじ加工
●母材:超硬 ●コート:低摩擦係数のDLC ●工具形状:切削速度が上げられるスレッドミル
※高い精度、高効率を要求しない加工では、標準的なハイスタップでも加工可能です。
リーマ
●母材:ハイスまたは超硬 ●コート:ノンコートまたは低摩擦係数のDLC
※リーマ仕上げ穴の精度は、下穴精度の影響も大きいので、エンドミルでの中仕上げをおすすめいたします。
面取りカッター
●母材:超硬 ●コート:ノンコート ●工具形状:大きく鋭いすくい角
※高い精度、高効率を要求しない加工では、標準的なハイスカウンタシンクでも加工可能です。
カッター・刃先交換式エンドミル
●アルミ加工用のインサートがラインナップされているカッター