Question
エンドミルのすくい角ネガティブ形状・ポジティブ形状の違いは?
エンドミルのすくい角にポジ形状・ネガ形状と記載されているものがありますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
また、加工するにあたりどのように使い分けるのがよいですか?
Answer
加工用途により、適材適所な対応が必要
刃先への切削抵抗が少ないポジティブ形状が一般的ですが、高硬度鋼加工などには、刃先強度が必要なため、ネガティブ形状のすくい角のエンドミルを選択される事をおすすめします。
すくい角 | ポジティブ形状 | ネガティブ形状 |
---|---|---|
刃先断面図 | ||
特長 | シャープな切れ刃形状により、切削抵抗が 少なく、低速条件においても、良好な加工面粗さが得られます。 むしれや溶着がおこりやすい軟質材には、ポジティブ形状の工具が適します。 |
低速条件では切削抵抗が高く加工面粗さが 低下しますが、高速条件加工では良好な加工面粗さを得られます。 チッピングが発生しやすい高硬度鋼等には、刃先強度が高いネガティブ形状の工具が適 します。 |
適する被削材 | 樹脂・銅・アルミ・ ステンレス・生材・調質鋼等 | 高硬度鋼・鋳鉄等 |
すくい角の目安 | 非鉄・生材:15~25°、調質鋼:5~15° | 高硬度鋼:-10~0° |
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