機能と特長
- ベアリングとV溝(70°)が一体構造です。
- 専用の両刃レールは台座付きであり、直接プレートに取り付けて使用できます。
- ミリサイズでの展開です。
使用例基本構成
荷重・寿命計算の例
<使用型式>
ホイール:MVH25
レール:MVR25
<使用条件>
下図の様に中心からのオフセット50mmで30Nの荷重を運搬します。
寿命計算
最大許容荷重は4個のホイール(固定ホイール2個、調整ホイール2個)を使用し、各ホイールが等しく負荷を受けるものとします。
Type | No. | 最大許容荷重(N) | 最大許容モーメント(N・m) | |||
---|---|---|---|---|---|---|
L1 | L2 | M1 | M2 | M3 | ||
MVH MVHL (スチール) |
12 | 90 | 90 | 45×Y | 45×Y | 0.5 |
25 | 400 | 400 | 200×Y | 200×Y | 4.5 | |
34 | 800 | 800 | 400×Y | 400×Y | 16 | |
MVHS MVHSL (ステンレス) |
12 | 80 | 80 | 40×Y | 40×Y | 0.4 |
25 | 320 | 320 | 160×Y | 160×Y | 3.6 | |
34 | 640 | 640 | 320×Y | 320×Y | 13 |
システムの寿命計算をするには、下の計算式に従って荷重要素LFを求める必要があります。M1及びM2モーメントを考慮する場合は、表中の値に、ホイールの間隔Y(m)を乗じて計算します。
システムの組立と調整方法
- まず最小荷重で部品を緩めに組み付けます。
- 固定ホイールを完全に締め付けます。
- 次に調整用ホイールの取付けナットを調整ができる程度に仮締めします。
- レンチにて調整用ホイールの中央部の六角ナットを徐々に回転させ、向かい合うホイールの各ペアの間に遊びがなく、しかも最小のプリロードがかかるように調整します。
- レールを固定させキャリッジプレートを静止させた状態で、ホイールを指で回転させたときに、適正なプリロードがかかっていることを確認します。若干の抵抗は感じるものの、ホイールが問題なく回転する程度が適量です。必要以上にプリロードがかかると寿命減少の原因になります。
- この方法で調整用ホイールを全て調整し、テストを行ってから、ホイール上部の締付けナットを推奨トルク値まで完全に締め付けます。
- 調整完了後も、5と同様の方法で適正なプリロードがかかっているかどうか再度確認します。