切削加工を行っているユーザーを対象に、製造現場における課題についてのアンケート調査(第1回)を実施した。

調査結果サマリ

  • 現場担当者の多くは、加工の基礎知識はあるが、業務効率化に活かせていないと感じている。
  • 知識不足については、表面粗さやJISの知識、バリ取りに関する知識の不足が挙げられた。
  • 設計担当者は、公差設計、はめあい設計に関する知識不足や部品選定の妥当性が不安とのコメントがあった。

現場担当者の課題―加工の基礎知識を業務効率化に十分活かせていない。表面粗さやJISの知識、バリ取りに関する知識の不足も挙がった。

1.現場担当者(経験年数3年以上)に対し、機械加工の基礎(図1)、フライス加工(図2)、穴あけ加工(図3)、バリ取り(図4)に関する課題について質問した。結果、特に『穴あけ加工について知識はあるが業務効率化に活かせていない』、『バリ対策の知識不足』という課題が多かった。それぞれの回答は以下(図1~図4)の通り。

図1 機械加工の基礎に関する課題

表面粗さについて知識が足りない:31% JISについて知識が足りない:19% 加工の基礎知識が足りない:19% 加工の基礎知識はあるが業務効率化に活かせていない:31%

図2 フライス加工に関する課題

超硬スクエアエンドミル 推奨切削条件について知識が足りない:20% ラジアスエンドミルによる倣い加工のメリットについて知識が足りない:20% ステンレス鋼を切削加工する時のポイントについて知識が足りない:30% フライス加工について知識はあるが業務効率化に活かせていない:20% その他:10%

補足
その他の例:ビビりなどの原因について知識がない

図3 穴あけ加工に関する課題

ハイスドリル 推奨切削条件について知識が足りない:10% ロールタップの下穴管理の方法について知識が足りない:30% 穴あけ加工について知識はあるが業務効率化に活かせていない:50% その他:10%

補足
その他の例:刃物そのものの知識がない

図4 バリ取りに関する課題

ドリル バリ対策について知識が足りない:33% バリを出さない加工について知識が足りない:47% バリ取りについて知識はあるが業務効率化に活かせていない:20%

補足
追加コメントの例:顧客からバリについての要求が厳しく、検査・手直しでコストがかかってしまう

設計担当者の課題―公差設計、はめあい設計に関する知識不足や部品選定の妥当性に不安を感じる。

2. 設計者(装置設計、製品設計、設備設計、生産技術)は、公差設計、はめあい設計に関する知識不足が挙げられた。また、部品選定の妥当性が不安とのコメントがあった。(図5のとおり)

図5 設計者が解決、改善したい課題

公差設計、はめあい設計について知識が足りない 製図、CADについて知識が足りない 部品の選定について知識が足りない 公差設計、はめあい設計について知識はあるが業務効率化に活かせていない 製図、CADについて知識はあるが業務効率化に活かせていない 部品の選定について知識はあるが業務効率化に活かせていない

補足
追加コメントの例:公差については、過去の図面を参考にしていることが多い/普段使用しない部品を選定する時に、知識が足りていないため、選定の妥当性に自信が持てない/専門外やまったく新しい分野の設計をする場合、特に部品の選定は非常に困る

■調査概要
調査方法:インターネットアンケート調査
調査期間:2022年 1月 13日(木)~ 1月 26日(水)
回答数: 15社