多種少量生産ラインのLCA(ローコストオートメーション)の良い設計について考えてみましょう。

 はじめに設計のプロセス(【図1】参照)を整理してみます。設計とは、何かを実現したいとのニーズが生じたときに、その「何か」を作り出すための全ての情報(ここではLCAの性能、LCAを作るための図面情報、LCAを使うための情報)を決めてゆくことです。ここで多種少量生産に対応するためには、何も考えずに設計プロセスを進めれば、生産品目ごとに設計図面が必要となり、その結果、べき乗の倍率で仕事量が増加します。実際、企業が提供する製品群は多様化(バラエティ化)しています。

【図1】設計の基本プロセス

 この多様化の対応として、VR(Variety Reduction)設計アプローチがあります。

【表】VR設計アプローチ

解説 A)「固定—変動」設計アプローチ B)「組合わせ」設計アプローチ
1.固定部は基本仕様実現ユニット
2.変動部は多種仕様対応部分
3.固定+変動で多種対応
1.LCAを製品/ユニット/部品の階層に展開
2.部品、ユニットを簡素化・互換機能を持つ設計とする
3.ユニットと部品の組合わせで多種対応
例 ワールドカー構想では、プラットフォーム(基本的な車体構造)を固定部、各国仕様の外装・内装・周辺構造を変動部として設計/製作することで、多種対応がなされる。 マウンテンバイクでは、使用者の体形に合わせて、フレームの選定から周辺付属部品までが選定でき、それらの組合わせで1品毎の個客対応が行われている。
LCA 固定部=ベースマシン
    プログラム言語
    入出力仕様 など
変動部=ワークホルダ
    工具ユニット など
リニアガイドスライドユニットなど
・1軸スライドユニット
・2軸(X-Y軸)スライドユニット
・上記の部品の互換化