[2023/11/28公開]
Question
TスロットカッターのT溝加工条件を教えて
TスロットカッターでT溝加工を行おうとしていますが、切削条件表には切込み量が小さい側面切削条件しか載っていません。T溝加工の切削条件を教えてもらえますか。
Answer
実際に加工するときの切込み量とTスロットカッターの側面切削条件の切込み量の比で、送りを落として加工します。
【切込み量算出】 スクエアエンドミルで幅dの溝加工後、刃径DのTスロットカッターでT溝加工をする場合、Tスロットカッターの切込み量はD-dとなります。 |
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【側面加工の切削条件】 使用するTスロットカッター径の側面切削条件から 適した被削材欄の以下項目をメモします。 回転速度:N、送り速度:Vf、切込み量:Rd |
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【T溝加工切削条件】 T溝切削条件は 回転速度:N 送り速度:Vf×Rd/(D-d) となります。 |
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【切削条件計算例】 使用するTスロットカッター径15の側面切削条件が 回転速度:340min-1、送り速度:55m/min、切込み量:1.5mmの場合 8mm溝が加工されているところにT溝を切削する条件は 回転速度:340min-1、送り速度:55×1.5/(15-8)=12mm/minとなります。 |
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【切込み量を抑える工夫】 片側ずつ加工が行えるTスロットカッターのサイズがあれば、切込み量が少なく、折損のトラブルが減少します。 |