メカニズム構想案を単純で論理的な運動体として現す手法にスケルトンがあります。機構の機素の特徴を理解して、スケルトン図法を利用しましょう。
【図1】aは、LCA(ローコストオートメーション)メカニズム例の部分機構【図1】bを、スケルトン図法で類似的に表現したものです。
機構を現す基礎用語の解説
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節にはロッド類、リンク類などのほかに、ベルト・ロープ類、ポンプ類も含まれます。それぞれ異なる特徴があります。
・ | ロッド類・リンク類など:引張り、圧縮にも役割を果します。 | |
・ | ベルト・ロープ類など:引張りのみに役割を果す。 | |
・ | ポンプ類:圧縮のみに役割を果す。 |
スケルトン図法は線描で機構作用を表現しますが、実体の節は質量を有します。したがって慣性力や摩擦力、振動・騒音・発熱などによる力の低下など、実際に起きる物理現象を同時に考えることが重要です。