ミスミのFAメカニカル標準部品カタログには、外観が似ているものがあります。しかし、それぞれ材料・表面処理・外形寸法精度・軸端形状仕様など設計仕様が異なっています(下表)。カタログから適切な選定をするためには、設計者は選定部品の必要機能を決める能力が必要です。

=代表例:[1] シャフト、[2] 回転軸、[3] ロッド、[4] 支柱・スタンドの場合=

■解説

 4部品の外観は似ていますが機能が異なります。

  • [1] シャフトと [2] 回転軸は動く部分のメカニズムを構成する駆動機構部品
  • [3] ロッド、[4] 支柱・スタンドは動きを伴わない構造体部品
  • 駆動機構部品の場合、耐久性能は表面の硬さを大きくするための材質指定や表面処理を、形状精度は公差指定などを選択することができます。

【4種類の部品の仕様比較表】

商品名称 材質 硬度 表面処理 外径公差、精度
シャフト
片端おねじタイプ
SUJ2
SUS440C相当
S45C
SUS304
58HRC~
56HRC~
(高周波焼入れ)
硬質Crメッキ
(HV750~)
シャフト外径:g6、f8、h5
真円度、真直度、直角度、同軸度選択できる
回転軸
片端おねじタイプ
S45C
SUS304
SCM435
- 四三酸化鉄被膜
無電解ニッケルメッキ
軸外径:g6, h7, h9
真円度、真直度、直角度、同軸度選択できる
厚肉研磨ステンレスパイプ
おねじタイプ
SUS304 - - パイプ外径:h8
円形支柱
片端おねじタイプ
SS400
SUS304
- 四三酸化鉄被膜
無電解ニッケルメッキ
支柱外径:0/-0.1

写真1、写真2

LCA(ローコストオートメーション)メカニズムの整理

 LCA(ローコストオートメーション)は次の構成で出来ています。この構成が各部品の機能設定の参考となります。

LCA=メカニズム(機構部)+アクチュエータ(駆動部)+コントローラ(制御部)

図

構造体とは
:動きを伴わない機構部メカニズムで、メカニズム全体を支えているもの
駆動機構とは
:動く部分のメカニズムを構成するもの

 カタログから適切に選定するために、掲載されている標準部品の特徴を改めて知ることも重要です。