精密部品へ耐食性、耐磨耗性、電気的特性などの機能を付与するための工業用めっきについて紹介しましょう。
工業用ニッケルめっきの用途を分類すると【表】のようになります。
【表】ニッケルめっきの工業的利用
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精密部品へのニッケルめっき(電気めっき)
ワット浴からの半光沢めっきや光沢めっきは、さまざまな工業用めっきの下地めっきとして使われています。
一例をあげると、コネクター、スイッチ、端子、リードフレームなどの金めっき、錫めっき、ロジウムめっきなどの下地めっきとして使用され、耐食性・密着性を高め、これら金属の素地への拡散防止に役立っています。
また、ステンレスやコバールなど、通常のめっき方法では良好な密着が得られない素材に対しては、下地に0.1〜0.3um程度のニッケル・ストライクめっきを施して密着性を向上させ、機械的強度や衝撃吸収性を改善させています。