[2023/7/3公開]
Question
マシンバイス使用時のワーク取り付け位置が機内奥側にあり、作業者への負担が大きいです。
重たいワークの取り付け時に負担を軽減する方法はありますか。
マシンバイスの基準面が作業者から遠く、重たいワークを取り付けるのが大変。
ワークの段取り位置を作業者の近くにして、ワーク取り付け時の作業者への負担を軽減したい。
Answer
固定アゴが手前側にあるマシンバイスを導入する。
立形マシニングセンタにおいて一般的に使用されるマシンバイスでは、固定アゴがハンドル操作側と反対側にあり、ハンドルを操作をすると、作業者から遠ざかる方向へと締まっていくものがほとんどです。
そのため、マシンバイスをマシニングセンタの機内へ取り付けると、ワークの固定基準となる固定アゴが機内の奥側へと配置されることになります。
ワークの取り付け位置が作業者から遠くなり、作業時に機内へ入り込む必要が出てくるため、重たいワークの取り付け時には作業者に大きく負担がかかることになります。
固定口金側からハンドル操作を行うマシンバイス
LTCV-THタイプ(油圧式)
固定アゴが作業者側にある
LTCVタイプ(メカニカル式)は
固定アゴ側/可動側どちらからもハンドル操作可能
固定アゴが作業者側にあるマシンバイスを使用することで、機内に取り付けた際にワークの着脱距離が短くなり、重たいワークの取り付け時も作業負担が大幅に軽減します。
これにより段取り時間の短縮、作業者の手間が減少し、生産性の向上へと繋がります。
加工事例
基準面が作業者に近いマシンバイスの使用事例
出典:株式会社ナベヤ