Question
V溝カッターでの加工で、刃が欠けて困っている
V溝カッターで加工をするとき、回転数を下げて加工してもすぐに先端が欠けて困っています。
Answer
V溝カッターでは、実切削径で回転数を決定するのがポイントです
工具径で回転数を決定すると適正な切削速度より遅くなり、工具に無理な力がかかります。
実切削径で回転数を決定することで、そのような状態を回避します。
図1 V溝カッターの実切削径と回転数のポイントと計算方法
ハイス鋼工具でたわんだ時のV溝 | |
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ハイス鋼工具の場合、回転数が遅いと被削材との接する切り始めで工具がたわんで、溝が真直ぐになりません。 超硬工具の場合は、先端が欠ける場合があります。 |
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実切削径と適正回転数の計算方法 | |
工具径10mmのV溝カッターで切込み量 2mm、片角 45°の場合、実切削径は 4mm、 切削速度 70m/min とした場合、適正回転数は 5570min-1 ※工具径10で設定した場合に対して、2.5倍の回転数が必要です。 |
ボールエンドミルの場合の実切削径と回転数の計算方法
ボールエンドミルでも同様に、切込み量により実切削径が変わりますので、実切削径で回転数を決定するのがポイントです。
図2 ボールエンドミルの実切削径と回転数の計算方法
実切削径と適正回転数の計算方法 | |
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工具径6mmのボールエンドミルで切込み量 0.5mmの場合、実切削径は 3.32mm 切削速度 70m/min とした場合、適正回転数は 6720min-1 ※工具径6で設定した場合に対して、1.8倍の回転数が必要です。 |