【図1】:回路基板組立用ワークホルダを用いて、設計のポイントと、標準部品の選択時に必要となる素材・表面処理について解説します。
ワークホルダ設計のポイント(機能の必要条件を設計に盛り込む)
- 必要精度で安定・確実に保持するために、基板外周部の基準穴を用いる。 解説:回路基板は基板外周部の穴基準で、回路配線図、実装部品の挿入位置などが設計されます。したがって、回路基板の組立作業の全ては外周穴基準が用いられます。図1では支柱ピンが標準部品として候補と出来ます。
- 取り付け、取り外しの容易さのために、位置決めのガイド部の面取り加工(【図1】ワークガイド参照)、押し上げ取り外し機構(図1中央部)が採用されています。
- 関連工程での作業性、互換性確保のために、高さ調整アジャスタパッド、取手を採用。
必要な素材・表面処理の知識
支柱ピンを例に標準部品使用の選択を解説します。
【図1】の支柱ピンとしては、カタログNo:SHPAR(材質:S45C、表面処理:硬質クロムメッキ)を選択します。下記の解説を参照して下さい。
|