【図1】ワークホルダ例(カイロ基盤組立用)

 搬送された部品類を確実に保持し組付け作業がしやすい状態を維持したり、次の工程に搬送する治具をワークホルダと呼びます。ワークホルダに必要とされる条件を紹介します。

■ワークホルダ機能の必要条件
1. ワークを必要精度の状態で安定よく確実に保持する
2. 取り付け、取り外しが容易である
3. 関連する工程での作業が容易なように保持する
4. 耐久性、剛性が充分ある
5. 複数個ある場合は互換性、均一性(各ワークホルダで同じ品質・生産性が得られる)を有する

 ワークホルダのでき具合は特に品質に大きく影響を及ぼします。したがって、ワークホルダの設計では次の項目が重要です。

■ワークホルダ設計の重要項目
1. ワークの位置決め基準面を選択する
2. 組付け仕様にある定義された組付け基準位置を使用する
3. 異物やゴミなどの外乱要素の影響を避ける構造とする
4. ワークへのキズ不良やワークホルダの磨耗を極力さける材料を選定する
【図2】ワークホルダ例(ボールペン)

 身近な消費財の中には参考になる安価な構造のワークホルダがあります。【図2】はボールペンの断面図です。このボールペンは5個の部品から構成されたもので、ペン軸(ワーク)をペン体(ワークホルダ)で効果的に保持する構造と解釈できます。

  • ワーク・・・ペン軸(インクが入っている芯軸)
  • ワークホールド構造・・・プラスチック弾性体とペン体でペン軸を位置決め
  • ワークホールド力・・・ばねの反発力
  • ワークの取り付け/取り外し・・・プッシャ押し込み/角ボタン押し込み