金属製フレキシブルコンジット共通仕様
a)引張試験
日本工作機械工業会規格MAS506−1990の6.2項に従い、長さ約300mmのコンジットの両端にコネクタを結合し、その軸線上に表1に示す引張荷重を1分間加えて、コンジットが損傷したりコネクタから脱落しないことを確認する。
コンジットサイズ | 10~36 | 42 |
---|---|---|
引張荷重 | 70kgf | 140kgf |
b)可動試験
日本工作機械工業会規格MAS506−1990の6.7項に準じ、図1-1~1-4の条件で100万回の往復可動試験を行ったのち、コンジットに異常のないことを確認する。
コンジットサイズ | 10 | 12 | 16 | 22 | 28 | 36 | 42 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
円筒の直径(mm) | 85 | 100 | 125 | 150 | 200 | 250 | 300 |
【試験条件】
A:コンジット心間距離(mm)
A1(FAGに適用)=表2によるコンジットサイズに対する円筒の直径の2倍
A2(FSVに適用)=A1の1.5倍
ℓ:コンジットの長さ(mm)
ℓ1(FAGに適用)=A1の3.5倍
ℓ2(FSVに適用)=ℓ1+πA1/2
L:動作距離(mm)=A1の1.75倍
S:動作速度(m/min)=50m/min
n:動作回数=100万回往復
c)塩化ビニルの耐油性試験
1.試験品名:標準仕様ビニルコンパウンド
2.試験条件
試験油名:ユシロン UB-100、モービルバクマル F-2、ハングスターファ S-500(20倍希釈)
試験温度:70℃
浸漬時間:48HRS~200HRS
使用試験機:ギヤ式老化試験機AC-103型、直示天秤、スプリング式硬さ試験機A型(但し、数値は針進入後5秒後)
3.試験結果
硬度、重量変化率試験
試験油名 | 硬度変化 | 重量変化率(%) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
浸漬前 | 浸漬後48HRS | 浸漬後200HRS | 浸漬前 | 浸漬後48HRS | 浸漬後200HRS | |
ユシロンUB-100 | 68 | 72 | 75 | ー | 1.029 | 2.185 |
モービルバクマルF-2 | 68 | 72 | 76 | ー | 1.133 | 2.428 |
ハングスターファS-500(20倍希釈) | 68 | 67 | 68 | ー | ー | ー |
フレキシブルコンジットFSNタイプの材質
使用材料: 東洋鋼板(株)
製亜鉛引鉄板「シルバートップ」
シルバートップの特長
複合電気亜鉛メッキ鋼板「シルバートップ」はJIS G 3313に基づいて製造した、耐食性はもとより美麗な表面外観、加工性に優れた鋼板です。
製品体型
・メッキ方法:複合電気亜鉛メッキ
・製 品 名:シルバートップ
・用 途:無塗装用
・後 処 理:無機系
・材 料 規 格:一般用、絞り用、深絞り用
・メッキ、後処理の構成:
原板 |
Zn+Co+Mo |
クロメート |
リチウムシリケート |
「シルバートップ」が通常の電気亜鉛メッキより優れている点
a ) 耐食性が優れている
b ) 光沢のある美麗な外観
c ) 加工時の擦り傷などがつきにくい
d ) スベリ性、耐摩耗性に優れている
e ) 取り扱い中の汚れ、手あとなどが付着しにくい
f ) 静電気の帯電が少ない
g ) 金型内の亜鉛粉付着量が微量
などがあげられます。
フレキシブルコンジットFSNタイプの性能
試験品名
コンジット:FSN10~28
コネクタ:MSS10-16~28-28
試験機名
レバー式材料試験機 FSP-2000
試験方法
図のようにフレキシブルチューブとコネクタを結合し、サイズごとに各3本を、その軸線上に30mm/分の速度で引張荷重を加え、フレキシブルチューブの破損、またはコネクタとの結合部の脱落までに要した荷重量を測定しました。
呼称 | 荷重量(kgf) | 平均値(kgf) |
---|---|---|
10 | 150、158、151 | 153 |
12 | 200、189、198 | 196 |
16 | 252、247、233 | 244 |
22 | 255、247、208 | 229 |
28 | 338、297、282 | 305 |
上記データは保証値ではありません。