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液面レベルセンサとは?フロート・静電容量・超音波・光学式の使い分け

液面レベルセンサは、タンク・配管内の液面位置を検出・計測するセンサです。液体の種類・検出モード・設置環境が決まれば、下の比較表で候補方式を絞り込めます。目的に応じて以下から進んでください。

このページの目次

液面レベルセンサの4方式を比較:フロート・静電容量・超音波・光学式

用途に対し、まずこの比較表で方式を絞り込みます。水・油などの一般的な液体で、構造のシンプルさやコストを重視する場合はフロート式、腐食性液体では非接触の超音波式が候補になります。高速応答が必要な点検出では光学式を検討し、汎用の水・薬液では静電容量式も選択肢になります。

検出方式検出原理接触/非接触検出モード主な適用対象特徴・注意点
フロート式浮力によりフロートが液面に追従し、マグネットやスイッチで検出接触式点検出・連続検出水・油・軽度の薬液構造がシンプルで低コスト。高粘度液体や泡立ちの多い液体では動作不良が生じる場合がある
静電容量式電極間の静電容量変化を利用して液面を検出接触式(電極挿入型・機種により外側取付型もあり)点検出・連続検出水・薬液・食品液体・粉粒体液体の誘電率に依存するため液体の変化に対応した校正が必要。泡・付着物の影響に注意
超音波式超音波の送受信時間差(TOF)から液面距離を算出非接触式点検出・連続検出水・薬液・汚水・スラリー液体に触れないため腐食性液体に有効。蒸気・泡・撹拌による液面乱れで誤検出の可能性あり
光学式プリズム先端での光の全反射変化を利用して液面を検出接触式(先端接液型)点検出水・純水・有機溶剤・油応答速度が速く、点検出に適する。連続検出には不向き。泡の付着・液膜・汚れの影響に注意。液体の屈折率によって検出可否が変わるため、対象液での適用確認が必要

各方式には固有の長所と制約があるため、液体の物性(導電率・誘電率・粘度・屈折率)、設置環境、要求精度を整理したうえで方式を選定します。食品・医薬・半導体などの高信頼性が要求される現場では、用途やリスクに応じて、複数方式を組み合わせた冗長構成とする場合もあります。

仕様から液面レベルセンサを絞り込む

メーカーから選ぶ

液面レベルセンサの選定フロー(4ステップで絞り込む)

液体の種類 → 検出モード → 設置環境 → 出力仕様の順に決めれば候補方式を絞り込めます。

  • 管理対象の液体を確認する
    腐食性の薬液(強酸・強アルカリ)では、接液部の腐食を避けられる非接触の超音波式が候補になります。ただし、蒸気・ミスト・泡が多い環境では測定が不安定になる場合があるため、適用可否を確認します。導電率の高い水溶液では、静電容量式のほか、点検出用途では導電率式も候補になります。油・有機溶剤は静電容量式の感度調整または光学式を検討します。粘度が高い液体ではフロート式・静電容量式は付着による誤差が生じやすく、非接触式を含めて検討します。
  • 点検出か連続検出かを決める
    上限・下限のアラームやポンプ起動・停止などのON/OFF制御なら点検出(レベルスイッチ)で十分です。残量の%表示・PID制御による液面維持・上位システム連携が必要なら連続検出(レベル計)を選びます。
  • 設置環境(温度・圧力・タンク材質)を合わせる
    センサの使用温度範囲が液体の最高温度を、耐圧定格が使用最大圧力を上回ることを確認します。屋外や洗浄水飛散環境は、想定される水のかかり方に応じた保護等級を確認します。タンク材質や取付位置(側面・底部・上部)に合う形状・取付方式を選定します。
  • 出力仕様とPLC接続を確認する
    点検出はNPN/PNP出力とPLCのデジタル入力仕様を一致させます。連続検出は4~20mAまたは0~10V出力とアナログ入力モジュールの仕様を確認します。IO-Linkや各種フィールドバス対応が必要な設備では通信対応モデルの有無も確認します。

液体・液面向けセンサを一覧から選定する

接触式と非接触式の使い分け:腐食性液体・食品対応・粘性液体での選定基準

「接触式か非接触式か」は液面レベルセンサ選定で重要な判断軸の一つです。接触式は電極・フロート・プリズムなどの検出部が液体と直接触れる構造のため、シンプルで低コストな反面、液体の物性や腐食性によって検出部の劣化・汚損・誤検出が発生するリスクがあります。非接触式は液面の上方からセンシングするため接液部の腐食・汚損リスクを抑えやすい点がメリットです。

腐食性液体(強酸・強アルカリ・塩素系薬液など)の管理には、非接触式の超音波式センサが候補になります。電極やフロートが腐食性液体に晒されないため、センサ本体の腐食リスクを低減でき、メンテナンス頻度の低減につながります。ただし、超音波は液体の蒸気や泡立ちが激しい環境では乱反射による誤検出が生じるため、センサの設置位置や取付角度の検討が必要です。タンク上部への設置や、撹拌の影響を受けにくい位置への設置が推奨されます。

食品・飲料・医薬品など衛生管理が厳しい現場では、主な確認項目として次の点が挙げられます。接液部がSUS316L相当のステンレス鋼やPTFEなどの衛生対応材料であること、CIP(定置洗浄)・SIP(定置滅菌)への耐性が確保されていること。光学式センサは先端のプリズム部のみが接液するため、洗浄しやすい形状のものが食品ラインで採用される事例があります。

粘性の高い液体では、フロート式はフロートへの液体付着によって動作不良を起こしやすく、静電容量式も電極への付着が検出誤差の原因となります。このような高粘度液体には、液体に接触しない超音波式や、液体に接触するものの液体の特性に影響を受けないことが利点のレーダー式(TDR方式)が候補になります。粘度が数千mPa・sを超える場合は、センサメーカーに液体のデータシートを提示した事前確認を推奨します。

補足:点(ON/OFF)検出と連続(アナログ)検出の違い

液面レベルセンサの機能は「点(ON/OFF)検出」と「連続(アナログ)検出」に分かれ、用途・出力仕様・導入コストが異なります。

点検出(レベルスイッチ)は、液面が設定レベルに達したときにON/OFFの切り替え信号を出力します。タンクの上限・下限アラーム、ポンプの起動・停止制御、バルブの開閉トリガーなどに使われ、出力はNPN/PNPトランジスタ出力またはリレー接点出力が一般的です。PLCに接続する際は、デジタル入力仕様、NPN/PNP、ソース/シンク、接点容量などを確認します。構造がシンプルなため低コストで導入でき、複数の検出ポイントが必要な場合は高さに合わせて複数箇所に取り付けます。

連続検出(レベル計)は、液面の高さを連続値として出力します。出力は4~20mAまたは0~10Vが標準的で、機種によりIO-Linkや各種フィールドバスなどにも対応します。PLCのアナログ入力モジュールに接続して液位を数値で読み取ります。在庫量の定量管理、原料の消費量トレース、PID制御による液面の定常維持制御に使われます。点検出型より価格は高くなりますが、タンク内の液量を定量把握でき、在庫管理や生産計画の精度向上に役立ちます。「あふれ防止」「空運転防止」のような安全機能なら点検出がよく用いられ、残量の%表示・倉庫管理システム(WMS:Warehouse Management System)連携・液面の自動維持には連続検出が適しています。

よくある質問

泡立ちが激しいタンクでも使用できる液面レベルセンサはありますか?

泡立ちが激しい環境では、泡による誤検出に注意して方式を選定します。超音波式は、泡による反射波の減衰や不要反射により測定が不安定になる場合があります。光学式は高速応答の点検出に適しますが、泡の付着や液膜、汚れが検出面に残ると誤検出することがあります。静電容量式も、泡の混入や付着物によって見かけの誘電率が変化し、検出が不安定になる場合があります。設置時はメーカー指定の取付姿勢を守り、撹拌部・投入部・泡が滞留しやすい位置を避けて、対象液での確認を行うことが重要です。

腐食性の薬液タンクにはどの方式が向いていますか?

強酸・強アルカリ・塩素系薬液などの管理には、液体に触れない非接触式の超音波式センサが候補になります。電極やフロートが腐食性液体に直接晒されないため、接液部の腐食・汚損リスクを抑えやすく、メンテナンス負荷の低減が期待できます。ただし蒸気や泡立ちが激しい環境では乱反射による誤検出が生じるため、設置位置や取付角度の検討が必要です。

爆発危険場所(防爆エリア)でも液面レベルセンサを使用できますか?

可燃性ガスや蒸気が発生する爆発危険場所では、危険場所の区分や対象ガスに適合した防爆構造の液面レベルセンサを使用する必要があります。日本国内で使用する場合は、労働安全衛生法に基づく防爆構造電気機械器具の型式検定に合格した製品を選定します。IECEx認証品であっても国内でそのまま使用できるとは限りません。選定時は、防爆構造、ガスグループ、温度等級(Tクラス)、危険場所のZone分類などを、発生する可燃性ガス・蒸気の特性と照合します。

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