ここでは設計・製図作業プロセスで生じやすいミスの種類を、具体的に書き出しました。
(1)設計プロセスのミス
LCA(ローコストオートメーション)設計者が設備仕様書を受け取った(または、自ら作成した)後に、設備の構想を進めながら具体的に設計・製図を終えるまでのプロセスは、大きく次の2つに分けられます。
■LCA設計製図プロセス
- 設計プロセス
仕様を工学的に成り立つ構造に持ってゆく思考作業 - 製図プロセス
設計プロセスで描き出した構造案を図面化する作業
この2つの設計・製図段階で生じ易いミスには、次のようなものが挙げられます。
(2)設計プロセスにおけるミスの防止策
(1)設計段階のミス防止策
この段階は個人作業が中心となるため、思考過程の第三者チェックがやり難いことから、思考過程で行った運動解析や計算の履歴を記録ノートに残し、再確認できることが重要。
(2)製図段階のミス防止策
CAD設計が一般化したため紙図面での検図頻度が少なくなっている。設計完了後すぐに出図せずに、1〜2日程度保留させることで、次のようなミス防止効果が期待できる。
- 製図中に検討不足であった不適切な箇所の代案が浮かんでくる。
- 標準化や共通化などのし残し作業が対応可能となる。