コンカレントエンジニアリングが要求されるなかで、LCA(ローコストオートメーション)設計者に求められる能力に有効な施策を紹介します。

■LCA設計者への要求事項
  • 未完成の部品図・仕様情報を元に、試作で品質が作りこめるツール類(治具、設備改造)を短納期で調達できること。
  • 短納期かつ低投資で、量産用の多種類の設備治具類を改良設計・調達できること。

(1)製品仕様/設計変更への対応施策-1

図

 V-R設計手法は、「多種少量生産対応の良い設計について」で解説しています。

  1. LCA設計構造を固定部+変動部に分けて構成
  2. 固定部は基本仕様実現のためのユニット
    ベースマシン、プログラム言語/アルゴリズム、入出力仕様、その他
  3. 変動部は多種仕様実現のためのユニット
    ワークホルダ、工具ユニット、加工条件プログラム等

(2)製品仕様/設計変更への対応施策-2

図

■解説

 下図は設計作業の分析結果です。部品図設計の比率が高く、この中でも特に、類似石設計と流用設計にCAD設計の効果が現れます。

図

■設計作業の分析結果
・部品図設計が50%を占めている。
・その50%の中身は類似設計と流用設計で70%を占める。
・この70%の作業のミス防止がCAD効果の狙い目となる。
  • 速い・・・設計データベース(標準部品、類似設計)の活用と修正の容易さ。
  • ミスレス・・・組立図からの転写で部品図作成やオンスケール製図によりミスが防がれる。
    (カタログ寸法を見て作図する作業で寸法ミスが多発する)
  • 楽に・・・単純トレースと高度設計作業の分業化が可能となる。標準化設計によるムダの排除。