(1)2002ワールドカップと搬送のLCA(ローコストオートメーション)の関係は?
サッカーは人体が生じえる最大のパワー部位:脚を主な道具として、ボールを相手ゴールに搬送するスポーツと解釈すれば、最も興奮できるLCA(ローコストオートメーション)と言えるでしょう。(ロボットコンテストの最終目標がサッカーで人間と競うことのようです。)
(2)ボールコントロールの勘所は?
フランスチームのジタンがサッカーボールの変わりにヤカンを自在にボールコントロールするTV-CMがありますが、プロは体のいたる所で自在にボールコントロールができます。しかし、試合の場面では、相手ディフェンダーの妨害やグランドコンディションなどの条件下でより早くボールを処理しなければなりません。
ボールコントロールの勘所は手の指先(指先の動きまでを含めた全筋肉のバランス)にあると見ています。一流プレイヤーのシュートやドリブル中の写真では、必ずといってよいほど手の指先に特徴が見られます。走っている体の状態に対してボールにコンタクトする足を自在に制御するために、手の指先が異形に曲がるのではないでしょうか。マラドーナの「神の手」ゴールはその最たるものか?
皆さん、サッカーの写真で確かめて下さい。
(3)唯一の道具:サッカーシューズの変遷
実際にプロが使用しているサッカーシューズの変遷はわかりませんが、店頭に登場したサッカーシューズの変遷をピックアップしました。
■1. ボールコントロール機能<バナナシュートのLCA>
シューズ表面の摩擦抵抗を大きくしボールの回転機能を増すため、ゴム系素材を縫合したり、縫い目で表面形状を工夫
■2. 省エネ機能
軽量化、シューズ底板の新機能構造化(弾性特性、エアーマウント)
■3. 安全機能
足首の前部を保護するために「ひだ」がさらに長くなっている
(4)LCAのワークコントロールの勘所は
サッカーのボールコントロールの勘所がボールにコンタクトする足の自在な運動制御だとしても、これをものにするにはあらゆる訓練が必要なことは想像できます。
LCAのワークコントロールも対象は異なりますが、たくさんの要素が求められます。
【写真】は独国のDVMA Robotics + Automation 2000/2001カタログからの資料です。マイクロギアをハンドリングしている指先ツールから、欧州チームのワークコントロールの実力を想像してください。