(1)錫-鉛合金めっき
錫-鉛合金めっきは、はんだめっきとしてエレクトロニクスに多用されています。はんだめっきには、溶融はんだによるものと電気めっきによるものがありますが、前者はプリント基板などに、後者は寸法制度・皮膜の均一性・密着性などが要求される部品に利用さています。 合金の組成は、浴組成や作業条件で管理しますが、耐食性、柔軟性、潤滑性、はんだ付け性など使用目的に応じた表に示すような合金比率が使われています。 電気・電子関係では、錫めっきのホイスカー発生防止対策として、鉛5-10%のはんだめっきが用いられています。 防食を目的としためっきですが、純鉛めっきではなく、5-7%錫を含有する合金めっきが使われています。耐磨耗性を要求される個所には、アンチモンとの合金めっきが使われます。 |
【表】はんだめっきの用途と合金比率
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(2)鉛めっき
防食を目的としためっきですが、純鉛めっきではなく、5-7%錫を含有する合金めっきが使われています。耐磨耗性を要求される個所には、アンチモンとの合金めっきが使われます。
※ | はんだめっき、鉛めっきの注意点 はんだめっきや鉛めっきは、時間の経過と共に、めっき金属が素地金属の中へ拡散しますので、これを防止するために、銅めっきやニッケルめっきの下地めっきを施す必要があります。 |
※ | 電子装置等が廃棄物となったとき、酸性雨等での鉛汚染の発生を防ぐために鉛を使わない、はんだやはんだめっきへの切り替えが進んでいます。 |