銅及び銅合金めっきの難易度 | 技術情報

種類		特徴	用途例	難易度
銅基希薄合金		合金元素を殆ど含まないもの	高性能ばね、電気機器、エンジン部品化学工業機器、電機	◎ ◎
	無酸素銅	電導性、熱伝導性、展延性、絞り加工性にすぐれ、溶接性、耐食性、耐候性がよい。
	タフピッチ銅
	りん脱酸銅	展延性、絞り加工性、溶接性、耐食性、耐候性、熱伝導がよい	湯沸し、ガスケット、建築用材	◎
	ベリリウム銅	耐食性がよく、時効硬化処理により耐疲労性が増加する。	高性能ばね、スイッチ、コネクター	○
銅・亜鉛合金		光沢が美しく、展延性、絞り加工性、耐食性がよい。	建築用材、装身具、化粧品ケース、導波管	◎
	丹銅
	黄銅		配線器具、ネームプレート、電機部品	◎
銅・亜鉛・鉛合金		若干の鉛・亜鉛を含有して被削性に優れた材料	時計、歯車、製紙スクリーン、ボルト、ナット、バルブ、スピン	○
	快削黄銅
銅・亜鉛・錫合金		耐食性、とくに耐海水性がよい	熱交換器管板、船舶海水取水口	○
	ネーバル黄銅
銅・錫・りん合金		展延性、耐疲労性、耐食性がよく、高性能ばね材に適する	スイッチ、コネクター、リレー、カム	○
	りん青銅
銅・ニッケル・亜鉛合金		光沢が美しく展延性、耐疲労性、耐食性がよい。高性能ばね材に適する。	スイッチ、リレー、コネクター、医療機器、楽器、眼鏡フレーム	○
	洋白
その他				○
	アルミ青銅、楽器用黄銅、高力黄銅、ICリードフレームCu-Sn,Cu-Feなど

※	◎：良好な密着性が得られる。○：前処理に十分な注意を必要とする。

　銅および銅合金は、展伸材と鋳物材があります。展伸材では板材、線材、棒材、管材などを打ち抜き、絞り、曲げ、切削等で製品形状に加工されてめっきされます。めっきに際しての注意点は、材質と加工履歴を明確にすることです。