Question
ポケット加工時のドリル下穴加工を削減したい
ポケット加工はまず、ドリルで穴加工を行い、穴径よりも小径のエンドミルを挿入し、横方向に切削する方式で行っています。加工時間の短縮を図るために、ドリル穴なしでポケット加工ができる方法を教えてください。
Answer
ポケット加工時のドリル下穴加工を削減するには
ドリル穴なしでポケット加工を行うには、スクエアエンドミルを用い、大きく2つの切削方法があります。
- (1)
- ランピング(傾斜)切削またはヘリカル(螺旋)切削で切り込み、その後、横方向に切削します。この切削方式は、高速回転を維持しながら切削できるため、底が浅くて幅の広いポケットを加工する際に加工時間短縮が図れます。また、エンドミルの中心刃を避けた外周刃による切削のため、工具寿命の面でも有利になるなどの効果が期待できます。
- (2)
- ドリル下穴なしで、突っ込み(ドリリング)加工により必要な深さまで切り込み、その後、繰り広げ加工を行います。この切削方式は、Z方向への切り込みが大きく取れるため、底が深くて幅の狭いポケットを加工する際に加工時間短縮が図れます。また、工具刃先への負荷がかかる加工のため、突っ込み加工に対応した専用工具の使用が必須となります。
(1)、(2)の切削方法は、使用工具、ポケット形状による使い分けが必要です。
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