Question
突き出しが大きな場合の切削条件は?
カタログに記載されている切削条件表はどの位の突き出しで使用することが前提になっているのでしょうか?
また、突き出しを長くする場合には切削条件をどのように変更すればよいでしょうか?
Answer
標準突き出し量
カタログに記載されている切削条件は、工具径の3倍程度(最高でも5倍程度)までの突き出し量を前提で適用することをお勧めします。(ロングシャンクなど突き出しを長く使用することを前提とした商品は除きます)
工具の剛性を保つためには突き出しをできるだけ短くして使用することが重要です。
突き出しが長い場合の切削条件
干渉防止などで突き出しを長くしなければならない場合にはビビリが発生しやすくなるため、フレを最小限に抑え、保持剛性の高い焼ばめホルダが有効です。
その上で標準切削条件に対して軸方向切り込み量を10~50%ほど少なくしてください。
それでもビビリが止まらない場合には回転数と送り速度を突き出し量に応じて10~40%ほど少なくしてください。
ロングネック、ロングシャンク形状の利用
ロング刃長の工具は剛性が低いため、刃長は必要最低限としてロングネック、ロングシャンク形状の工具が効果的です。また、できるだけ刃数が多く剛性の高い形状のほうがビビリの発生をおさえられます。
5軸加工機の利用
5軸制御のマシニングセンタを利用することによりこれまで突き出しを長くしなければアプローチできなかったポケットの底部などを接近性高く切削することが可能です。これによりビビリが少なく高品質な加工面に仕上がります。
オススメ商品のご案内
突き出しが大きくても高剛性を保てるロングシャンク/ロングネック
XCPシリーズ超硬ハイヘリカルエンドミル
6枚刃/50゜ネジレ/スタブ・ロングネックタイプ
XCP-LN-MSXB
ここが特長!
- 高硬度鋼領域でも安定加工可能なXCPシリーズ。
- 高速、高精度に側面加工ができる強ネジレエンドミル。