Question
新品の工具を使用後、再研磨に出して粗加工に使っていますが、担当者によって再研磨に出すタイミングがばらばらです。再研磨に出すべきか、まだ使えるかについて、どのように判断すればよいでしょうか?
Answer
逃げ面摩耗幅による判定
逃げ面摩耗が進行すると刃先位置が後退するために、加工精度が維持できなくなり、さらに加工面粗さ精度にも影響を及ぼします。そのために、逃げ面摩耗幅で再研磨時期を判断することが必要です。
具体的には、仕上げ加工用エンドミルでは逃げ面摩耗幅0.1~0.2mm、粗加工用エンドミルでは0.6mmが再研磨のタイミングの判定基準の一例です。
チッピングの発生
エンドミルの切れ刃にチッピングが発生した場合は、早期に再研磨することが必要です。とりわけ、エンドミルのコーナー部は切削時にダメージを受けやすいため、加工時には注視することをお勧めします。チッピングの原因として、過度な切削条件(切り込み量、送り量、切削速度)、および、保持具の不具合(刃先の振れ精度、保持剛性)などが考えられますので、これらの点を再確認することが必要です。
オススメ商品のご案内
再研磨品でも高水準の精度をご提供
超硬強ねじれエンドミルの高精度・高品質再研磨
底刃高さ並び精度0.003以内
刃先ラップ処理
RC-HP-MSX4/RC-HP-MSX6
ここが特長!
- 再研磨後の底刃に特殊LAP処理を施し研磨面粗さを向上させることで、コーティングの密着強度を高め、長寿命化を実現します。
- 底刃高さ並び精度0.003以内の高精度再研磨です。
- ミスミ以外のメーカー品にも対応します。