Question
エンドミルを再研磨に出しても研磨不可で戻ってきてしまう場合があります。特に超硬母材のものは、できるだけ再研磨をして工具コストを下げたいと思っています。研磨不可能な状態とはどのようなものがあるのか教えてください。
Answer
管理方法の注意
エンドミルは、外周に欠けが生じてしまうと、研削での修復ができなくなってしまいます。
また、底刃でも欠けがある場合、切断をしてから刃付を行うため、限界研削回数は減少してしまいます。
欠けを予防するための保管方法として、新品時についている工具ケースや刃先の保護キャップ等を使用した保管管理が必要不可欠となります。
また、超硬同士でぶつかり合っても、欠けは生じてしまうため、これにも注意が必要です。
ハイスエンドミルでサビによる再研磨不可能の例
加工が終了した工具については、そのまま保管せずに、再研磨に出す事を推奨します。
シャンク部にサビが発生した場合でも、直接的な影響はないように思われますが、チャッキングで振れ等の症状が出るため、研削精度も落ち、結果として工具の加工耐久性や加工精度等への多大な悪影響につながってしまいます。